今や手軽に購入できるCBD商品。
海外で売られているCBD商品は日本で売られているものとは違い、成分表記による不正確さが問題になっています。
表記されていない合成大麻や汚染物質が混入されていることも多く、知らないまま摂取し続けると健康にも支障が出ることも。
旅行先で購入する場合は注意が必要ですね。
CBDべイプに潜む危険性
電子タバコやベイプに関する健康上そして政策上の懸念が広がる中、潜在的なリスクに関する焦点は今特にCBDベイプに当てられています。
CBDはヘンプに含まれる精神活性作用のない成分で、研究結果は限られているにもかかわらず、大きなリラックス効果があると言われています。
しかしAP通信が実施した調査によると、現在、CBDベイプペンの3本に1本には合成で違法な大麻成分が含まれています。
この調査は、CBDベイプを使用し、昏睡状態に陥った男性が入院したことがきっかけで実施されました。
男性が吸引したベイプに含まれるオイルには、医学効果の分かっていない合成大麻成分が混ざっていました。
合成大麻の生成は実際のCBDよりも安価であるため、無法状態の企業が「CBDのみ含有」とラベルに書かれたベイプペンに合成ドラッグを入れる要因となっていると言われています。
CBDは規定が設けられていないため、実際に何がベイプペンに含まれているか知るのは困難なのです。
CBDベイプペンに合成大麻が混入していた
AP通信は、カリフォルニア州、フロリダ州、メリーランド州、サウスキャロライナ州でオンラインショップや路面店で購入した30種類のCBDベイプペンやカートリッジの検査を委託しました。
研究所が検査を実施したところ、CBD商品の1/3に合成大麻が含まれていることが分かりました。
残りの商品はCBD商品として販売されていたにも関わらず、CBDはまったく含まれていませんでした。
調査ではすでに混入が疑われる商品を対象としていましたが、AP通信はさらに政府と州の取締官はCBD製品の品質管理は製造業者に任せていると報告しました。
つまり、消費者が汚染物質が商品に混入されているかを知る事は不可能かもしれないということです。
夏の間行われた別の検査では、ヨーロッパで亡くなった11人が使用した商品に合成大麻成分が含まれていたことが分かりました。
またAP通信によると、汚染物質が混入している可能性があるのはCBDベイプペンだけではないということです。
政府の研究所は南部を中心に9つの州でCBD商品を350個検査しました。その結果、350の商品のうち128の商品に合成大麻が混入していました。
そのうち36件はグミやその他CBD入り食品でした。
配合成分の記載が正しいとは限らない
CBD商品の配合成分の表示について正確でないものが多いことは、2017年に全米医師会誌に発表された研究でも明らかになっています。
この研究では31社から購入した84種のCBD商品を検査しました。
その結果、CBDが一定量含まれていると書かれているラベルの商品のうち70%が、ラベルの情報が正確ではなかったことが分かりました。
そのうち26%においてはラベルに記載されているCBD含有量より量が少なかったことが分かっています。
また多くの商品で、「CBDのみ含有」と記載されているにもかかわらず、精神活性成分のTHCが含まれていました。
これらの商品に含まれていたTHC量は、一般の消費者が中毒になるのに十分な程の量だと研究は結論付けています。
リラクゼーションを求めてCBD商品を購入する人が増えていますが、CBD入りと書かれた商品がラベル通りの物質を含んでいるとは限らないと疫病対策センター(CDC)と注意しています。
最近では海外旅行の際にCBD商品を買ったり、試したりする方も増えているので注意が必要です。
一方、日本では正式な税関検査をクリアした商品でなければ輸入することが不可能なので、正規輸入代理店を通じて輸入されているCBD商品については安心しても良いでしょう。
アメリカ市場でCBDが正しく管理されるようになる日が早くやってくるといいですね。