医薬品グレードのCBDが発作抑制に最も効果的であることが研究で明らかに

「すべての医療大麻が同じではない」ということが、最新の研究で示されました。この研究では、てんかん発作の治療において一般のCBD商品と医薬品グレードのCBDを比較し、前者は後者ほど効果的ではないということが明らかになったのです。

医薬品グレードのCBD商品での治療を行う、てんかんを患う子どもたちや10代の若者たちは、一般のCBD商品で治療している患者と比較して、発作がより効果的に抑えられていることが、2020年4月25日から5月1日までカナダのトロントで開催される第72回米国神経学会の年次総会で発表される予定の前臨床研究によって示されました。

CBDはストレスや不安感を解消し、抗発作効果をもつ大麻の構成成分です。同じく大麻成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)と違って、「ハイ」になることはありません。てんかんのための医薬品グレードのCBDにはTHCが含まれていません。

医薬品グレードのCBD薬であるエピディオレックスは、ドラベ症候群とレノックス・ガストー症候群という2種の重度の小児期てんかんにおける使用がFDAによって認められています。これらのてんかんには、他の薬物療法が効きません。一般のCBD商品はさまざまな技術を用いて製造されており、CBDやTHCの量もさまざまです。

FDAが大麻系CBD抗発作薬エピディオレックスを承認

医薬品グレードCBDの方が発作抑制効果が高い

ワシントンD.C.小児国立病院の医学博士であり、アメリカ神経学アカデミーのメンバーであるネーサン・T・コーエンによって指揮された研究では、平均年齢が10歳の子どもおよび10代の若者31人のカルテを平均1年間分調査しました。

全員に何かしらのてんかんがあり、32%がレノックス・ガストー症候群、6%がドラベ症候群でした。22人が医薬品グレードのCBDを摂取しており、9人が一般のCBD商品を摂取していました。研究者らは投与量、血中のCBD値と、発作の記録、投薬による発作の減少、そして副作用を記録しました。

コーエン氏は次のように述べています。
「さまざまな病気の治療に医療大麻を使うケースはここ数年で増えてきています。常に合法であったとは限りませんが、一般のCBD商品は以前から入手できたので、一部の人々はてんかん治療にそれを長年使用しています。私達の研究は、医薬品グレードのCBDの方が確かに一般のCBD商品より効果があることを示唆しているので、そういった人々は考え直すかもしれませんね」

研究において一般のCBD商品を摂っていた人の血中CBD値は1mlあたり31ng、医薬品グレードのCBDを摂っていた人の血中CBD値は1mlあたり124ngでした。そして一般のCBD商品を摂っていた人の研究期間中の発作は70%増加していたことが分かりました。医薬品グレードのCBDを摂っている人の発作には、39%の軽減が見られました。

しかしながら、11人の患者が副作用を報告しています。その11名は全て医薬品グレードのCBDを服用している方でした。副作用としては眠気、食欲減退、吐き気、下痢などがありました。そのうちの6名は、副作用のため医薬品グレードのCBDの服用を中止しました。

「てんかん発作の抑制率の違いはとても劇的なものです。多くの人が一般のCBD商品の使用を続けているのは懸念すべきことです。とはいえ、私達の研究の限界は、それが大変小規模で行われた、ということです。より大人数でも似たような結果が出るのかどうか、さらなる研究が必要です」

この研究のもう一つの限界は、過去のカルテを調査した、ということです。医薬品グレードのCBDまたは一般のCBD商品を与えられて、そこから経時的に追跡調査されるという研究ではありませんでした。

てんかん専門医にCBDオイルや新薬エピディオレックスについて直接聞いてみた

日本のてんかん学会での発表でも評価されたヘンプタッチのCBDオイル15%

超高濃度CBDオイルならヘンプメッズの38%CBDペーストタイプRSHOスペシャルブレンドがオススメ。

出典:HealthEuropa