試してみた?CBDオイルは痛み、睡眠、ストレスや薬物依存症の治療に効果あり

人々を落ち着かせる目的の製品として、CBDは大きな盛り上がりを見せています。CBD(カンナビジオ-ル)は、大麻やヘンプ草に見られる精神作用がない成分です。つまり、大麻と違い使用者に‘ハイの状態’をもたらしません。この成分を健康問題への治療手段として使用する人々が増え、人気が急上昇しています。

CBDはオイルとして入手可能です。オイルは、恐らく最も広く知られていて、研究に使われることの多いCBDの形態です。(ベイプペンで使ったり、CBDグミ等として食べたり、クリ-ムや美容製品等の製品に加えることもできます) 全て魅力的ですよね。

ほとんどの健康関連商品と同じように、CBDオイルのような製品に飛びついて使い始める前にCBDの効能と使用上の制約を理解するべきです。研究と専門家による知っておくべきことを説明をします。

CBDオイルは精神疾患(ストレス)にも効果がある

最も人気のある使用方法の一つは恐らくストレスやその他精神疾患を軽くするためです。それには正当な理由があります。「CBDの効果は抗不安薬や抗うつ薬に似ています」とカンナビジオ-ルに関する科学論文を評論する専門医師会認定の神経医バ-ジニア・ソ-ロンリ-は以前ハフポストに述べました。

研究は次のような複数の明るい見込みを示しています。

  • ブラジルのサンパウロ大学が発表した2017年の研究は、CBDが不安障害の患者の不安を減らせたことを発表しました。
  • 統合失調症会報誌に発表された批評は、CBDは更に早期精神患者への臨床効果を産み出すと示しています。

CBDは薬物依存症などの人々にも効果がある

神経科学者でありマウントサイナイ医科大学依存研究所理事のヤスミン・ハ-ドによると、CBDは依存症の人々にとって将来が期待できる治療法です。ハ-ドと彼女の同僚は、どのように薬物依存症の役に立つか調べるために動物と人体におけるCBD臨床実験を行ました。研究は、両方の臨床試験で肯定的な結果を得られました。

「CBDを検査した時、CBDはヘロインを欲する行動を軽減しました」とハードは述べました。彼等は今、依存治療に対するCBDの効果をより調べるために世界中の人々と研究を行っています。

「魔法のような薬はありません。しかし、CBDは少なくとも依存症のいくつかの渇望面に対しては役に立つでしょう」とハードは述べました。

痛みやその他症状にも効果があることが証明されている

関節炎のマウスを使った2016年の研究は、マウスの関節に塗ったCBDジェルが炎症と患部の関節全体の痛みを減らすことを発見しました。CBD製品は痛みや症状による副作用を軽減すると使用者の多くは言い、専門家は事例となりうる予備的証拠を見付けています。これはてんかん発作、がん治療による痛みと慢性痛の軽減の可能性を含みます。しかし、もう一度言いますが、もっと多くの研究が必要です。

CBDは睡眠補助にもなる

「CBDは眠気を誘うことができます」とハ-ドは述べました。臨床心理学者であり認定睡眠専門家のマイケル・ブレウスによるとストレスと不安を落ち着かせるCBDの効能は眠気をもたらす利点でもあります。彼が2017年のハフポストで指摘したように、研究はCBDが最適な休息をとることができない症状の人々の助けになることも発見しました。

CBDは不安を軽減する能力があるため、睡眠障害を軽くし、睡眠の質を向上させます。研究によると全体の睡眠量を増やし、不眠症を改善しました。CBDは慢性痛に苦しむ人々の不眠症を軽減しました。

「もちろんこれは結構なことですが、注意する必要もあります」とハードは警告をしました。使用者が気を付けるべきCBDの制約点を説明します。

投与量の問題点

CBD製品は米国食品医薬品局(FDA)に認められている品目ではありません。つまり、FDAが他の薬のようには純度や投与量を規制していません。

「どんな医薬品でも、医師は患者が毎回摂取する度に何を取り入れているか再現または把握できる必要があります。瓶からアスピリンを取る時、誰も1粒の薬が2回投与分になるかどうか等で悩むことはありません。適した量のCBDを摂取するためには、オイルが一番良い方法です。なぜなら消費しているものをコントロールしやすいからです」とハードは述べました。

CBDオイルには副作用の可能性があるが報告はわずか

CBDを使用することによって眠気を感じる人もいるでしょうが、睡眠障害に役立ちもします。ハ-ドは、高濃度の製品を使った後に下痢になった人がいたことも述べましたが、全ての研究で確認されてはいません。さらにイライラや吐き気を引き起こすかもしれません。米国小児科学会は脳の発達についての懸念のためにCBDの子供への使用にはさらに警告をしています。

ほとんどの場面において、「CBDは多くの副作用は見られていません」とハ-ドは述べています。だからこそ、研究者たちは健康症状に対しての可能性ある治療の選択肢としてさらに多く研究をしたいのです。「期待できる効能に対して副作用はかなり低いです」とハ-ドは言いました。

幾つかの州や国では合法ではなく違法

法律はしばしば使用者を混乱させ、解釈が必要ですが、CBDは今でもアメリカの一部の州では違法とみなされる可能性があります。大麻とCBDが属するカンナビス・サティバは、スケジュ-ル1薬物(麻薬取締局の定義によると、スケジュ-ル1薬物は医療目的として使用は認められておらず、依存する可能性が高い薬)とみなされています。

結局はCBDオイルの研究は今後も必要

CBDは理論上は奇跡の製品のように聞こえますが、決定的な結論をする前には多くのデ-タを集める必要があることを専門家は強調します。さらに、大麻のスケジュ-ル1薬物の分類のために大麻とCBDを使用による肯定的な効果に関する臨床試験を支持することは難しいです。

「CBDの強固なデ-タが不足しています。小規模の研究試験しかなく、効果を示すものも示さないものもあります」とオレゴン州ポ-トランドの内科/精神科医のプリタム・ラジャは以前ハフポストに述べました。それ故に、本質的に答えはまだ出ていません。

「究極的にCBDは期待できる医療価値はあります」とハ-ドは述べました。しかし、注意することが今は重要です。大麻薬局やオンラインでCBDを購入することが合法であっても、病状を治療することにおいて少しの制約がついてきます。

「十分な研究がまだ行われていないので自分自身が摂取しているCBDについて用心深くあるべきだと思います。それこそ私たちが取り組んでいることです。私たちは人々が自分自身の特定の症状にどのようにCBDをより効果的に利用するかを見抜けるようなるためにもっと多くの臨床試験を行おうと努めています」と彼女は続けました。