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主要なカンナビノイド成分

      2017/10/30

主要なカンナビノイドとは?

1970年代から大麻草の治療効果はΔ9-THC(デルタ9-とトラヒドロカンナビノールが主に担っていると考えられたが、研究が進むにつれて様々なカンナビノイドの薬効が知られるようになってきた。
その中でも精神作用のないCBD(カンナビジオール)が注目を浴びるようになった。

2009年にアメリカ・カルフォルニア州のPROJECT CBDが設立され、CBDを4%以上含むCBDが豊富な品種を定めて、認知度向上が努めたのがきっかけと言われている。
CBDは、THCと同じように1930年から1940年代に認知されていたが、その特異的な化学構造は1963年まで証明されなかったものである。

CBDは臨床実験において、痙攣、発作、不安、吐き気、その他の健康上の問題を緩和する効果があり、実際、何千という査続月研究によってCBDがかなりの可能性を持っていることが明らかになりつつある。
そのため、欧米を中心に2012年ごろからCBDが高濃度含まれるCBDオイル製品が数多く開発されて一般食品として販売されている。
日本国内でもCBDオイルは販売されているそうで、大麻取締法に一切触れることなく、安全に摂取できる唯一の方法であるようだ。

主要カンナビノイド【THC】と【CBD】とは?

【THC】:テトラヒドロカンナビジオール
大麻草の主要な精神活性物質であり最も有名な成分である。
1964年にイスラエルの化学者ラファエル・メクラムによって化学構造が同定された。Δ9-THCタイプとΔ8-THCタイプがあるが、Δ9-THCタイプは精神作用が強く、Δ8-THCタイプはその25%程度しかない。
一般的にTHCというとΔ9-THCのことを指す。
大麻草にはTHCが3~25%含まれ、品種によってはその含有量が異なる。
THCには痛みの緩和、吐き気を抑える、痙攣を抑える、食欲増進の効果がある。
大麻草を吸うとよく食べ物が美味しく感じられると言うが、それはTHCの効果である。

【CBD】:カンナビジオール
THCが0.3%未満の産業用大麻に多く含まれており、THCに次ぐ有名な成分である。
THCのような精神作用を引き起こさない。
日本でも伝統的に繊維生産のために栽培されている地域が今も存在し、栃木県鹿沼市で栽培された品種【とちぎしろ】は、THCが0.2%、CBDが1.1%含まれている。
海外ではCBDを10%以上の高濃度に含む品種も開発されている。

2009年の文献レビューでは、抗不安、抗てんかん、神経保護、血菅弛緩、抗けいれん、抗虚血、抗がん、制吐、抗菌、抗糖尿、抗炎症、骨の成長促進について、CBDの薬効が列挙されている。
CBDはTHCと違って精神作用がないことで世界的な人気を集めているが、カンナビノイドの利用の観点からはどちらも医療的価値がある成分である。
THCの精神作用は、アルコールの酩酊作用とは異なる種類があり、患者にとっては多幸感やリラックス感が得られて前向きな気持ちになることから良い副作用になる場合と酔う感覚が悪い副作用となってしまう場合がある。

カンナビノイドのメカニズム?

大麻草成分の研究は、インドのウィリアム・B・オショーネッシーが1839年に印度大麻草の研究を西洋に紹介してから数多くの変遷があり、1964年にイスラムの化学者メクラムらによってマリファナの主成分であるΔ9-THCの構造が同定されている。
THCの構造が決定するまでに長い年月を要した理由は、麻成分のカンナビノイドの大部分が油状であり、取り扱いが難しかったからだと考えられている。
窒素を含まず、炭素、水素、酸素で構造されているのがカンナビノイドの特徴である。化学的には、フェノール類で炭素数21の化合物である。

2つの主要なカンナビノイドと言えば、THCとCBDである。
新鮮な大麻草の植物体内では、THCA(テトラヒドロカンナビジオール酸)という形で存在し、この状態では精神作用はほとんどない。
THCAやCBDA(カンナビジオール酸)のAはACID(酸)であり、熱・光・酸素によって脱炭酸が起こり、THCやCBDとなる。
大麻草で喫煙するのは、熱を加えてTHCAからTHCに変換して酩酊状態になる活性を引き出すためである。
THCはさらに放置しておくとCBNに変換する。

THCAおよびCBDAが植物体内でどのように生合成されているかについては、1970年にメクラムがCBGA(カンナビゲロール酸)➡CBDA➡THCAという推定経路を提唱していた。
これに対して1990年代に日本九州大学薬学部正山教授らは、THCA生産の触媒となる酵素(THCA合成酵素)の研究を行い、CBGA➡THCA、CBGA➡CBDA、という別々の経路を世界で初めて明らかにしたのである。
この研究から合成酵素の有無の違いが品種によって違いがあることがわかったのである。

今では、合成酵素をつくる遺伝子レベルの研究が進み、CBGAの系統からは、異なる合成酵素の働きにより、THCA、CBDAだけでなく、CBCA(カンナビクロメン酸)が生成され、まったく合成酵素がないものは、CBGAとなる。
さらにCBGAの系統とは違う別のCBGVA(カンナビゲロバリン酸)系統からは、THCVA(テトラヒドロカンナビバリン酸)、CBDVA(カンナビジバリン酸)、CBCVA(カンナビクロメバリン酸)が生成され、合成酵素がないものはCBGVAとなる。

カンナビノイドは、104種類ほど知られており、そのタイプはΔ9-THCタイプ(18種類)、Δ8-THC(2種類)、CBDタイプ(8種類)、CBNタイプ(10種類)、CBCタイプ(8種類)、CBGタイプ(8種類)、CBTタイプ(2種類)、未分類なもの(22種類)が存在している。

その他カンナビノイド成分

【CBG】:カンナビゲロール
植物体内でTHC、CBD、CBCの前駆物質である。
主に抗菌作用をもち、炎症を抑え、ガン腫瘍を制御し、骨の成長促進をすることが様々な研究から明らかになっている。
また、GW製薬の研究によるとうつ病の治療に有効であることが示されている。
若い大麻にしか含まれない成分で、THCとCBDどちらにもなりうる成分だが、植物がかなり若い段階で収穫しなければならないので、希少性が高い。

【CBN】:カンナビゲノール
CBNはTHCの分解によって生まれる副産物である。
THCの10分の1程度の精神作用がある。痛みの緩和、炎症を抑える、睡眠補助の作用が明らかとなっている。

【CBC】:カンナビクロメン
THCやCBDとは異なる構造をもつ。
県境は発展途上だが、疼痛の軽減、炎症を抑える、ガン腫瘍を抑える、骨の成長促進の作用がある。
また、最近の研究では神経の新生にも関与していることが示され、神経変性疾患への治療へ応用が期待されている。

【THCV】:テトラヒドロカンナビバリン
THCとよく似た構造をもつが、植物体内ではCBGを前駆物質とせず、別系統のCBGVを前駆物質とする。
食欲を制御し、発作とけいれんを減らし、骨の成長促進を刺激する作用がある。中央アジアやアフリカ南部の品種にこの成分が含まれる。

【CBDV】:カンナビジバリン
CBGVを前駆物質とした精神作用がなく、GW製薬の研究によるとてんかんの治療に有用であることが示されている。
野生のネパール種にはこの成分の含有量が高いものがある。

【CBL】:カンナビジクロール
天然の大麻草にCBLを生成する品種があり、精神作用がない。
CBLはCBCに対して光や酸化によって生まれる副産物でもある。薬理作用はまだよくわかっていない。

【CBND】:カンナビノジオール
CBDAから派生した化合物であるが、薬理作用は知られていない。

【CBE】:カンナビエルソイン
植物体内のCBDAに対して光や酸化によってCBEがつくられる。
また生体内でCBDの代謝によってもCBEがつくられる。薬理作用は知られていない。

【CBT】:カンナビトリオール
日本在来種、ジャマイカ種などの天然の大麻草で生成する品種があるが植物体内の生合成の経路や薬理作用は知られていない。

CBGA系統のカンナビノイドは比較的よく研究されているが、CBGVA系統のカンナビノイドの研究は発展途上である。
さらに、その他の未分類の22種類に関しては、未解明な部分が多く、今後の研究の進展によって有望な薬理作用を持つ可能性が十分にある。

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