高樹沙耶氏、医療大麻への思いとは?

大麻取締法違反で懲役1年執行猶予3年の有罪判決を受けた元女優の高樹沙耶氏(53)が、何かと報道で取り上げられていたのは記憶に新しい。医療大麻解禁を掲げて選挙活動を精力的に行っていたが事態は悪化したように思える。大麻所持により逮捕されてしまったことで大麻のイメージはさらに悪くなり、医療解禁からは程遠くなっているのではないだろうか。

しかし、医療大麻は世界各国で有効的に活用されている事実があり、日本でも有効的に活用できるのではないとか個人的には思う部分もある。

CNNで難治性てんかんの一種ドラべ症候群を患っていた患者がCBDオイルを摂取したことにより病気を改善できたり、医療で大麻を活用することにより人々の命を救ってきた事実はあり、大麻に強い懸念を示していたアメリカ合衆国でさえ、態度を軟化させているのは周知の通りである。連邦法では大麻取締法に重きを置き態度を軟化させてはいないが、州法レベルでは軟化させている。なぜかと言えば、国民が医療大麻解禁を望んでいるから他ならない。ヨーロッパやイスラエル、アジアではフィリピンなど様々な国で医療大麻は解禁されているのである。

しかし、すべてを鵜呑みにし、日本でも医療大麻を解禁するという流れになるのは事実的に困難であり、厚生労働省などが率先して研究者に研究が可能なように門戸を広げることが何より重要なのでないだろうか。日本は世界でもトップクラスの医療制度が設けられているため、現状の制度で問題ないという意見も納得できるが。

しかし、想像してみてほしい。
今あなたの家族や親族が難治性の疾患や、癌治療の副作用で辛い日々を医療大麻で疾患の緩和や治療に役立てられるとしたら、それは素晴らしいことではないだろうか。高樹沙耶氏が言うように「病気で苦しんでいる人たちのために使えるのなら使ってもらいたい」という部分には共感できる。大麻は、常に偏見に晒されてきた植物ではあるが、今世界的に最も薬理作用が期待できる植物として注目されている。今後の世の中とどう共存していけるのかがガキではないだろうか。