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カリフォルニア州で嗜好用大麻が合法化:初日に起こったこと

      2018/01/09

ついにカリフォルニア州で嗜好用大麻

2018年1月1日、1年以上前に可決された嗜好用大麻が合法化する法案64がこの日発効となり、カリフォルニア州で嗜好用大麻の販売が正式に開始されました。州各地の大麻薬局で大麻に関する文化的姿勢の大変化を祝う人々が列を作りました。各地の様子をお伝えします。

サンタクルス市

サンタクルス市のカウンドピープル総合施設には、開店前の暗い時間から80人もの人が列に並んでいました。クレイグ・レイナーマンを華々しく賞賛するために、「ナイン・ポンド・ハンマー」と呼ばれるインディカの花部分8グラムの初日セールが開催されたのです。69歳のレイナーマンは、アメリカにおける薬物政策に焦点を当てた研究をしてきた、カリフォルニア大学サンタクルス校の社会学および法学部の元教授です。

「素晴らしい気分です。とっくの昔に合法化されるべきでした。大麻禁止法は詐欺として着想され、誤った情報や謎まみれで人種差別主義者によって拡散されました。今やっと法律が文化や人々に追いついたのです」とレイナーマンは語りました。

オークランド市

オークランド市にある大麻薬局ハーバーサイドに並んでいた66歳のジェフ・ディーキンは、カリフォルニア州で21歳以上の成人が合法的に嗜好用大麻を購入できるようになる初日に、最初に大麻を購入するために大晦日の夕方6時から並んでいました。ディーキンは、多様な年齢層や背景を持つ数百人規模の列の先頭に立っていました。

「大麻は一日をやり過ごさせてくれるから」妻のメアリーと犬のロージート朝6時から大麻薬局に辛抱強く並んでいた退役軍人は言います。

カテドラル・シティ市

「自由を手に入れた気持ちだ」と語るのはリバーサイド郡にあるウェストコースト・カンナビス・クラブに朝6時前から並んでいた13人の一人、カテドラル・シティ市在住の72歳の男性です。男性は生の大麻花と1本1ドルのジョイントを5本買って行きました。ボウル・ゲームをTVで鑑賞しながら吸うつもりだということです。

販売許可証の発行

多くの専門家が、カリフォルニア州は販売を開始できるようにするための規制や許可を出す期限を守れないのではないか、と懸念していました。しかし大麻管理局は11月に業界に対する有事規制を発表し、元旦の販売開始に間に合うように12月半ばに一時許可証の発行を開始しました。

大晦日の夜までに大麻管理局は、嗜好用大麻を販売する準備のできている店や零細企業に対して100以上の許可証を発行しました。これらの店舗は州法によって朝6時からの開店が認められました。

「花を人々に、全ての人に大麻を」というキャッチフレーズで宣伝するハーバーサイドは、1月1日朝6時に開店し、最初の100人にプレゼントを用意することを数日前からSNSで発表していました。

長年大麻合法化活動をしてきたオーナーのスティーブ・ディアンジェロは、ハーバーサイドでの合法的な大麻販売を開始するため緑のリボンをハサミでカットする際、列に並んだ顧客に歓迎の意を表しました。

「多くの人々はこの日が来ることを想像していませんでした。とても嬉しいです」

オークランドやバークレーを含むイーストベイを代表する州上院議員のナンシー・スキナーは、オークランドのハーバーサイドとバークレー患者グループで午前を過ごしました。

「私にとってこれは大きな意味があります。責任を持って使用してほしいですが、それと同時に誰もが平等かつ合法的に使用できるものであって欲しいです」

嗜好用大麻の合法化が大麻の犯罪化に「やっと終止符を打つ」ことをスキナーは願っています。大麻の犯罪化は、これまでカリフォルニア州に住む有色人種の市民に偏って影響してきました。

嗜好用大麻産業がスタートした後、販売に関連する費用が高すぎるかどうか、小規模栽培者が押し出されてしまうかどうか評価し、変化に注意したい、とスキナーは話しました。

オークランド市会議員ノエル・ギャロもハーバーサイドに立ち寄り、成人が合法的に大麻を使用することができ、刑務所に入れられることがないのが嬉しいと語りました。「隣人の多くが列に並んで合法的に購入しているのを見ました」

ハーバーサイドは最初に列に並んだ100人に対して、旗や記念Tシャツとともにコーヒーとドーナッツを無料配布しました。最初の購入者はハーバーサイドの弁護士ヘンリー・ウィコウスキーでした。ディアンジェロは、ネヴィルズ・パープル・フラワー1グラム20ドル10セントを会計する前に、ウィコウスキーのIDをスキャンし、彼が21歳以上であることを確認しました。

24歳のチェルシー・パーディーは、熱心な使用者ではないが、無料のものがもらえると聞いて並びに来たと話しました。「大麻を必要としている人にとっては素晴らしいことだと思います」と合法化についての意見を述べました。

ビッグ・ジョンと名乗った55歳の男性は12月31日に退職し、商業クラスA運転免許の要件からやっと自由になったと語りました。「32年働いたんだ」これまでに大麻入り食品やその他製品の話を聞いて、試してみたかったとビッグ・ジョンは言いました。「記憶しているよりも間違いなく強力だろう!」

しかし本名を伏せた大麻使用者はビッグ・ジョンだけではありません。合法化しても大麻使用はまだネガティヴなイメージがあると多くの人々が話し、大麻の使用が知られたら仕事を失うのではないかと心配していました。

バークレー市

しかしバークレー市長ジェス・アレギンは、嗜好用大麻を支持していることを堂々と公にしています。

アレギン市長は「楽しみにしていた」と話しながら、午前6時頃にバークレー患者グループにいたスキナー上院議員らに加わりました。列は午前4時頃から並び始めたと最高執行責任者のショーン・ルースは言いました。最初の購入者は、古くからの活動家であるミッキー・ノリスでした。

午前も半ばになると、何年も前に大麻を喫煙したことがあり、新しい形で大麻を試すことに興味があるベビーブーム世代の多くが店を訪れ、ヴェイプペンや大麻入り食品が人気商品となりました。「これらの人には学習曲線があるんです」とルースが言いました。

ハーバーサイドでは、嗜好用大麻販売開始の初日、約55人の従業員が入手可能な製品に関する情報でいっぱいのタブレットを持って職場に立ち、まるでアップルストアの開店日のようでした。一部の買い物客は求めている商品について正確に理解していましたが、他の客はスーパー・レモン・ヘイズと呼ばれる1グラム17ドルの人気株を含む提案を受け付けていました。

大麻薬局は初日だけで約15万ドルの売上を予想していました。

ウェスト・オークランド市から来たキャロル・ワイアットとサンフランシスコから来たカルロス・フックスは、前夜に続いて新年お祝いのキラキラした帽子をかぶったまま午前7時頃に現れました。嗜好用大麻の販売開始は祝うのに十分な理由だ、と2人は言いました。大麻は更年期障害に役立ったと話すワイアットは「歴史を目撃し、その一部に参加するために来た」と言います。

数百万ドルにのぼる税収入が推定される嗜好用大麻の販売は、カリフォルニア州ならびに地元コミュニティに対して大きな収入を促進することが期待されていました。ウェストコースト・カンナビス・クラブCEOのケン・チャーチルは、初日は顧客を大目に見て、税費用を自ら負担したと言います。しかし翌2日は、合計10〜15%の税率が付加されます。

カリフォルニア州では1996年に、法案215が承認され、歴史的に医療大麻が合法化されました。しかしこのシステムを通じて医療大麻を購入するには、医師による勧告が必要でした。また大麻を販売する州に認可された大麻薬局はなく、「非営利団体」は地方自治体によってのみ認められていました。

しかし2016年11月8日、カリフォルニア州有権者の57%が法案64に賛成票を投じたときに全ては変わり始めました。

投票法案は即座に、21歳以上の成人に対して最大1オンスの大麻所持ならびに1世帯当たり最大6株の大麻草の所持を合法としました。しかし販売を開始できるようにするための規制および許可を調整するために、2018年1月1日まで待たなければなりませんでした。

サンタ・アナ市

「素晴らしい新年です」そう話すのは、サンタ・アナ市の政策により午前7時の開店となった420セントラルに並んでいた57歳のローム・ヴァンバーゲンです。ヴァンバーゲンはロングビーチに住んでいますが、オレンジ・カウンティが合法販売を1月1日に開始する最も近い場所でした。

「正直言うと、私は実際に大麻を喫煙したり、使ったりするわけではないんです」大麻合法化を長年支持して来たヴァンバーゲンは他の州が注目することを願い、店に来て課税された製品を購入し、 合法的な店舗に対する支持を示したかったのだ、と言います。「大麻は全国的に合法化されるべきです。ただの植物ですから」と彼女は付け加えました。

サンタ・アナ市会議員のホセ・ソロリオは販売初日の午後、選ばれた役員を連れて、サンタ・アナにある合法店舗を回る予定です。

「サンタ・アナ市民でも知らないことがたくさんあると思います。これらの販売店舗はうまく機能していますし、安全です。また店舗自体に対しても市に対しても大きな収益を挙げています。顧客も大麻を責任持って使用しています」

サンタ・アナ市は今年、大麻販売により500万ドル以上の収益を挙げるだろう、とソロリオは予測しています。これらの収益は警察と青少年プログラムに充てられます。とはいえ、ソロリオ本人にとっては、市内の合法店舗を支持することは、投票者の意志を実行することだと言います。実はカリフォルニア州は法案64を承認しましたが、地方自治体の多くは大麻事業を歓迎していません。

「少なくともカリフォルニア州南部のほとんどにおいては、サンタ・アナ市がほぼ唯一、1月1日に大麻を購入することができる場所だというのも歴史的です」

大麻販売店は、カリフォルニア州で最初に合法大麻を販売したと自慢する権利を主張できるか懸念していました。しかし州内のすべての大麻が種子から販売まで追跡されなければならなくなったとは言え、販売データはリアルタイムではないので、どの店舗が最初の商取引を処理したかは分からない、と大麻局のアレックス・トラバーソは言います。

各市はそれぞれの地域で大麻事業に関するより制限的な規定を作成することが認められており、多くの場所では午後まで開店が認められていませんでした。

サンタクルス市のカインドピープルでは、観光客のトビー&シャーラ・エドワーズが午前5時半に到着し、列の最初に並びました。「素晴らしい日です。それぞれが自分の話を持っているかっこいい人たちがいるコンサートの観客のようです。35年間この日を待っていました」

フロリダ州ペンサコーラ市民であるトビーとシャーラは、85ドル分の大麻入りキャンディーや外用ローション、ジョイントを購入しました。「フロリダ州はカリフォルニアから2000マイルと40年分遅れている」とトビーは冗談を言いました。

「フロリダ州では完全に違法です。処罰はとても厳しくて、職を失うこともあります。警察は所有物を押収することがあります。そんなリスクを負う価値はありません。カリフォルニア州は全然違います」

プラスチック製の大麻の花輪を被った69歳のサンタクルス市民トリー・アイランドは、若い頃小さなマッチ箱に入った大麻を買ったことを思い起こしました。「疑心暗鬼だよ!ドアにノックする音が聞こえたら、一人がトイレに立ち、トイレに大麻を流す準備をしていた。恐ろしかったね。今日は歴史的な日だ」

サンホセ市

サンホセ市の大麻薬局カリヴァには大晦日の夜に列が並び始めました。並んだ人々は飼い犬や友人、家族と共に暖かいブランケットに身を包み、ローンチェアで眠りました。

「最高だ。この時が来るのをずっと待っていた」という列の先頭にいたサンホセ市民のミゲル・バルガスは、腰痛と膝の痛みを緩和するための大麻を買おうと、午前9時開店の店に前日の午後7時から並んでいました。「大麻は多くの人の役に立つだろう」とバルガスは言います。

開店する頃には、サンフランシスコからギルロイまでさまざまな場所から来た約200人の買い物客が建物の周りにきちんと列を作って並んでいました。買い物客らは、ディスコ音楽と無料のクリスピードーナツやコーヒーで歓迎されました。

一部の市は辛くも1月1日の開店ラッシュに店をオープンすることができませんでした。

ウェストハリウッド市にある複数の店舗は嗜好用大麻を販売する州許可を持っていますが、市は1月2日になるまで販売開始を認めていません。

ロサンゼルス市は1月3日から地方許可申請の受付を開始し、今月後半に発行する予定です。許可を受けた事業はそれから州許可の申請することができます。

ロサンゼルス大麻薬局グループの法定代理人は、これらの事業はカリフォルニア州の新たな合法大麻システムによって地方および州の許可を得るまでは「団体」として引き続き医療大麻を販売することができる、と判断しました。ロサンゼルス市の遅れにより長い期間をかけて確立された事業がこの暫定期間中に休業しなければならないのではないか、という懸念が広がりました。

大麻事業連合協会のジャレッド・キローは、引き続き患者に医療大麻へのアクセスを提供したいと述べました。

サンフランシスコ市もまた1月5日まで販売を開始しませんでした。

カリフォルニア州は今、コロラド州、ワシントン州、オレゴン州、アラスカ州、ネヴァダ州に続いて嗜好用大麻の販売を認める6番目の州となりました。

「まるでコロラド州にいるみたいな気分だけど、僕はカリフォルニア州にいるんだ」1月1日に少し緊張しながら買い物をしていた28歳のリゴベルト・エピノザはそう話しました。

エピノザは古くから大麻を使用していましたが、医療大麻カードを入手したことはありません。いずれ合法化されると分かっていたので、待つことにしたのです。そして1月1日、地元カテドラル・シティ市にあるウェストコースト・カンナビス・クラブで初めて店舗で大麻を購入しました。「俺はこのジョイントを吸って、もう一度寝るよ」

大麻経済ニュースサイトのグリーン・マーケット・レポートは、カリフォルニア州は初年度に大麻販売で150億ドル以上の売上を挙げるだろうと予測しています。

アデラント市に大麻の大規模な栽培・製造施設を持つライフスタイル・デリバリー・システム社長のジム・パクリスは次のように話しました。
「人口の観点から見て、カリフォルニア州は大麻を合法化した西部7州を合わせたよりも人口が多いですし、カナダよりも大きいです。3900万人が住み、年間2億5100万人が訪れるカリフォルニア州は、2018年に膨大な収益を挙げるでしょう」

各地で人々が喜んでいるのが伺えます。思いの外、高齢の方が大麻を購入する列に並んでいるのが印象的なのです。大麻は若者が使用する薬物、というイメージがあるかもしれませんが、実際に大麻が持つさまざまな効果や効能を考えると体に何かしらの問題を抱えやすい高齢者の方にとっても有益な植物であると考えられます。

また大麻の合法化によって驚異的な税収増が見込まれているのも気になるところ。合法化による経済効果はかなり大きいですね。日本でも、さまざまな角度から現実的に合法化に関する議論を進めていくべきではないだろうか。すでに医療大麻や嗜好品大麻ビジネスには乗り遅れており、現法律の変更が必要となるため、他国と違いかなりの時間を要することでしょう。

大麻やヘンプの可能性を国内で試すのであれば、CBDオイル以外に方法はないでしょう。あまり騒ぎ立てることなく、冷静な判断が求められる時代です。

参考:Cannabist

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