WHOが医療大麻を認めた!大麻の分類を60年ぶりに見直し

大麻が麻薬に関する単一条約に含まれてから初めて、国際法における大麻の分類スケジュールが更新されます。その権限をもつ唯一の機関・世界保健機構(WHO)はすべての入手可能な証拠を正式に検証し、大麻(カンナビス・サティバ・L)に関する治療価値や害についての科学的勧告書を発行します。

大麻やカンナビノイドの医学的応用がWHOに認められた

非常に前向きな結果は大麻やカンナビノイドの医学的応用が認め、再び薬局方に統合し、また害を調和し、事実上1954年から続いてきた「あらゆる正式な医療行為から大麻を廃絶するべき」というWHOの姿勢を撤回しました。

このような動きは国際的な大麻政策における大変革であり、明らかに証拠が政治に勝ったことを意味します。政策は世界的に影響を与え、国家レベルで改革が推奨されるでしょう。多くの国々がこの単一条約の分類に基づいているため、スケジュール変更は各国に直接影響を与えます。独自の分類を行っている国々は、改革においてそれらを緩和することになります。また、INCB(国際麻薬統制委員会)など他の国際機関も各国に指導を提供し、世界的に保健システムにおける大麻やカンナビノイドのアクセスや入手可能性を監視します。2月に発表予定の次の報告で、彼らの新しい姿勢について洞察を発表する予定です。

53ヶ国の国連加盟国がすでにこれらのWHO勧告を承認しており、単純に大多数が投票すれば条約のスケジュール変更は実現するでしょう。最初は2019年3月に予定されていましたが、結果発表が2ヶ月遅れたことで投票が2020年3月まで延期される可能性は大いにあります。

薬物問題に関する国際的研究支援NGO・FAAATは、このプロセスを通じて推進力となり、この評価に関する独立性、客観性、包括性を保証するために監視してきました。

WHOはこの強力な勧告を発表することにおいて、素晴らしい決意を見せてくれました。次はその勧告への理解・敬意・実施が必要です。

WHOが提案したこの国際的なスケジューリングは、非常に単純化・正常化された国際管理を提供し、また多くの国々が実用的・明確また権利を強化するやり方で、医学的利用や研究における合法的かつ安全なアクセスを提供できる可能性を高めます。大麻の凡庸性は、他の国連プログラムが大麻やカンナビノイドにさらに関わっていくことを可能にするはずです。

FAAATの国際政策アドバイザー、マイケル・クラヴィッツは次のように話します。「今日、WHOは長い時間を経て事実を明らかにしました。今こそWHOの勧告を支持し、政治が科学を踏みつぶさないようにするべきです。支援者はWHOの専門家の尽力、そして世界の医療的ニーズを一貫して擁護するためにリーダーシップを示してくれたことに感謝しましょう」

日本では最近も大麻関連の逮捕のニュースが後を絶たない状況ですが、WHOの加盟国である以上、今回のWHOの決定を見過ごすことはできないはずです。まずは最終的な投票結果が出るまで変化は起きないと思われますが、今後の動きからは目が離せません。

出典:FAAAT