最新の研究で馬へのCBD投与が調査されている

カンナビジオールは既に、馬の強迫的な行動の緩和を目的に使用されています。
この研究は、実際に効果があるか明らかにするため行われました。

2018年農業法が可決され、産業ヘンプが規制物質法から取り除かれて以来、カンナビジオール(CBD)の有用性と人気は急上昇しています。しかしながら、CBDの安全性や効果は未だ不明瞭で、それについての研究も初期段階にあります。馬にCBDを投与することについてのデータは、犬や猫への使用と比べ一層乏しいものです。そういったことを受け、テキサス州スティーブンビルに所在するタールトン州立大学の馬科センターは、馬へのCBD投与とその効果についてより深く理解するための研究を実施しました(タールトン州立大学はテキサスA&M大学システムのメンバーです)。

テキサスA&Mトゥデイのウェブサイトで、同大学の助教授のキンバリー・グアイ博士は次のように話しています。
「この研究に寄せられる関心の高さにとても圧倒されています。今のところ既に、馬の所有者たちはみんなCBDオイルの潜在的効果についての誇大広告を聞いたことがあるようです。ここタールトンでは、まだ誰も目にしていないような、確かなデータに基づく情報を彼らに与えるべく、励んでいます」

研究はグアイ博士によって先導され、CBDによる、馬の炎症、ストレス、典型的なネガティブな行動に対する効果や、痛み、跛行スコアに対する効果を測定しています。

試験的に、グアイ博士と学生の調査員たちは、異なる形態のCBD(例えば、オイルやペレットなど)を馬に与え、馬の心拍数やコルチゾールのレベルに対する生理学的な影響を測定・評価しています。また、CBD投与後の馬の行動を観察し、CBDがさく癖(馬がフェンスやゲートを噛んでしまう行動)などといった、強迫的な行動に影響を与えるか調査しています。グアイ博士によれば、CBDが馬の体内にどの程度の期間滞留するかも調査しているとのことです。

「この調査が終了する頃までには、馬たちに実際何が起こっているのかを定義し、論拠となるデータが得られることを願っています。本当に、ストレスや典型的行動を抑制するのか?これが馬について分かってくれば・・・さらに食料生産動物のウェルビーイングも高められるどうか、調査してみたいと思っています」

この研究の結果は、来年の公表を予定しています。

あのCBDオイルでサファリパークの動物達がみるみるうちに回復!

出典:DVM360