北アリゾナのサファリパークにいる珍しい動物が、大麻科のヘンプ草由来のオイルによる初めての治療を受けています。キャンプ・ヴェルデにあるアウト・オブ・アフリカのスタッフはがん、発作や不安障害を含む病気の治療のため獣医と共にCBDオイルの使用に取り組んでいます。サファリパークのオ－ナ－のディ－ン・ハリソンは「虎、ライオン、ニシキヘビやヤギを含むさまざまな動物において改善が見られている」と述べています。
発作に苦しむヤギ
最初の実験的治療はひどい発作に苦しむ大きなヤギのアイベックスに対してでした。サファリパークと協力しているセドナ拠点のCBDオイル会社であるソ－ス・CBD社のイアン・ピダ－ソンは次のように話しています。
「私たちはアイベックスの餌に天然カンナビノイドを取り入れる事から始めました。そして、6、7ヶ月間にわたって、彼女の発作の95％は減少しました。非常に意義深い結果です。私たちは初めは発作に苦しむフェニックス子供病院の少女のために製品を開発しました。その時以来、全面的に変えました」
アウト・オブ・アフリカで10年間働いているプレスコット地区出身のケネス・スキナ－獣医は「これはまだ実験段階です。多くの研究を行う必要があります」と延べました。
ハリソンは「私たちは自然のもの全てを進んで取り入れます。幻覚作用の部分ではなく、長い間存在している治療効果の部分についてです」と説明しました。スタッフは初期の結果に基づいて前向きな考えです。
動物の癌や不安障害にもCBDオイルが効果
獣医はシャレと言う名の11歳の白虎に今年初め頃にがん性腫瘍を見付けました。「シャレは数ヶ月前にがんと診断され、幾つかの手術を受けました。メラノーマです。CBDオイルは痛み、不快感や食欲に働きます」とスキナーは話します。
ハリソンは「腫瘍を消滅させたいと思っています」と述べ、シャレの生肉にCBDオイルを入れ込みました。ハリソンが肉を投げるとシャレは空中でキャッチしました。
シャレは生後2週間の時からアウト・オブ・アフリカにおり、最近は有名な虎の水中ショ－を休んでいます。現在は観客の前のプ－ルでスタッフと戯れるほどに元気です。
シャレはクンバと名付けられたライオンと一緒に育ちました。クンバはCBDオイルで不安障害の治療を受けています。
「シャレが大きな囲いから虎の水中ショープ－ルに連れていかれると、クンバは多くのペットが飼い主が出勤のために家を出る時に感じる別離不安と似たような状況になります。シャレが単独で行ってしまうと、クンバは幸せではないのです。CBDオイルを与えると、クンバは落ち着きます」
サファリパークの反対側にいる、アポロと名付けられた16フィートの網目模様のニシキヘビはがん性腫瘍を患っていました。アポロもCBDオイルで治療を受けています。
ハリソンは「通常、この診断は死を意味します。しかし、アポロの場合は、私たちは治療を続けました。アポロは生きており、元気です」と述べました。
アポロは何ヶ月にもわたってCBDオイルを注入された冷凍うずらとうさぎの死肉を与えられていました。蛇は1週間かけて食物を消化し、その期間にオイルは吸収され代謝されます。数ヶ月間のCBDオイル治療と他の治療との組み合わせにより、現在アポロの腫瘍は非常に小さくなりました。
腫瘍治療におけるCBDオイルの確かな役割を解明するべく研究が進行中です。ハリソンは「直接的に相互に関連性があるのか私たちは断言できませんが、関連性がないとは言えません」と述べます。
ピダ－ソンは次のように話しました。「研究は体内のエンドカンナビノイドシステムにカンナビノイドを補充することで、非常に有望な結果を示しています。それらは主要たんぱく質、細胞サポ－ト、細胞増殖や細胞の健康に変わります。神経障害レベルにおいては、関節炎、過敏性大腸症候群、クロ－ン病や線維筋痛症にも効果があります。神経系においては、発作や中枢神経系の障害にも働きます」
ペット用CBDオイル選びには注意が必要
しかし専門家は自宅で犬や猫にCBDオイルを与えたいと考えている一般のペットオ－ナ－には注意しています。マーケットは規制されておらず、オンライン上で入手可能な製品の成分は一貫していません。
ピダ－ソンは「規制に関してはまだ整備されていないので、CBDの含有量が限りなく低い製品もあります」と述べました。適切に扱われていない幾つかの大麻製品においてかびや殺虫剤が見付かったこともありました。専門家は獣医の監督の下でCBDオイルを購入し、第三者機関によるテスト結果により有効性や清潔さを証明できる製品だけを選ぶことを提唱します。
ペット用として販売されているCBDオイルもあります。CBDオイル界のパイオニアであるヘンプメッズ社製なので安心！
出典：AZfamily
