CBDの作用にとって重要な存在!GPR55受容体とは?

大麻科学に足を踏み入れたことのある人なら、THCやCBDといったカンナビノイドが従来備わっている2つのタイプのカンナビノイド受容体(CB1とCB2)に結合することを理解しているでしょう。しかし、カンナビノイドが標的とする受容体はこれだけではありません。

特にCBDは、脳や体中に分布しているCB1やCB2受容体の他にも数々の標的を持つことから、幅広い治療的有用性を持ちます。例えば、CBDは脳のセロトニン系を促進することによって不安を軽減し、またCBDによるTRPV1チャネルの活性化は痛みの抑制に役立ちます。しかし今、通常GPR55と呼ばれる“新たに発見された”Gタンパク質共役受容体55が、CBDによる発作抑制作用や抗がん作用を含む大麻の数多くの作用に対する大きな貢献因子として浮上してきました。

GPR55の発見

GPR55は1999年に初めて特定されました。当時は、その機能やどのように活性化されるかについて誰も分かっていませんでした。しかし2007年になって、CBDやその他カンナビノイドがその作用に影響を与えることが明らかになりました。精神活性化をもたらす化学物質THCも内因性カンナビノイドであるアナンダミド、2-AGもGPR55を活性化することができます。一方、CBDはGPR55の作用を阻害します。これら全てのGPR55に対するカンナビノイドの作用から、研究界の一部はGPR55を新たなカンナビノイド受容体として、CB1、CB2に続く第三の受容体(CB3)なのでは、と考え始めています。

新たな命名に対する確約はまだありません。GPR55はCB1およびCB2受容体に対してたった14%しか同じ固有性を共有していませんし(比較としてCB1とCB2は64%)、カンナビノイドとの相互作用という分野においてCB1およびCB2受容体と少し異なるように見えるため、特定のカンナビノイドがGPR55に影響する方法を巡って議論が起こっていました。しかしそれにもかかわらず、GPR55は大麻、特にCBDの治療的有用性において重要な役割を果たしているようです。

てんかんにおけるGPR55の役割

CBDは、従来の治療薬にあまり反応しない発作性症候群における有望な抗てんかん治療戦略として浮上してきました。ドラベ症候群のような事例では、DNAの突然変異によって脳の抑制レベルの低下が起こり、その結果てんかん性発作が発言します。(ドラベ症候群を患う少女シャーロット・フィジーの発作が、CBDが豊富な大麻を用いた治療によって抑えられ、少女にちなんでその大麻がシャーロッツウェブと名付けられた話を聞いたことがあるでしょう)

興奮するような事例やCBDの有効性を実証する臨床試験があるにもかかわらず、CBDがどのように作用するのかは明らかになっていません。CBDが発作を抑制するメカニズムを理解するために、研究チームがドラベ症候群の遺伝子マウスモデルを検査しました。研究チームは、発作の機能活動海馬におけるGPR55の作用を阻害することによって、CBDが脳の抑制力を回復させ、発作を大きく抑制することを明らかにしました。

GPR55と癌

GPR55は癌においてますます高く評価されている役割を持ちます。GPR55が真新しい存在であるため、多くの研究が初期段階にあり、まだ動物や人間に適用されていません。

しかし、検証された細胞株(癌研究の第一段階であることが多い)においてGPR55の活性化は親腫瘍効果を持つと考えられている一方で、GPR55活動の阻害(例えばCBDによる効果)は結腸癌、乳がん、すい臓がん、脳腫瘍において抗腫瘍効果子を持ちます。これらの癌に対するCBDの直接的効果はワクワクするものでありますが、癌研究のまだ検証されていない将来的な方向性であります。

GPR55と炎症性腸疾患

炎症性腸疾患は結腸および腸の炎症です。クローン病や潰瘍性結腸炎がもっともよく見られるもので、これらの疾患に苦しむ患者にはGPR55価の上昇がみられます。これは、GPR55が腸内で炎症促進的役割を持つ可能性を示しています。実際、マウスにおけるGPR55活動の阻害は胃腸の炎症を軽減します。これはおそらく、CBDが炎症性腸疾患患者にとって人気が高まりつつある治療戦略であることを強調するものです。

CBDによるGPR55活動の阻害はまた、炎症ならびに神経障害痛を抑制する能力にも貢献している可能性があります。GPR55受容体の生成をできないように遺伝子操作されたマウスは、炎症レベル、炎症に誘引される疼痛レベル、神経収縮後の神経障害痛レベルが低いです。

GPR55はどのように細胞に影響するのか?

GPR55は代謝調節型受容体と呼ばれる受容体類の一種です。これらの受容体が活性化されると、どの細胞タイプが検査されているかによって細胞内のさまざまな下流効果を引き起こします。GPR55の場合、これらの下流作用が及ぶ範囲はまだはっきり分かっていません。

しかし、CBDがもたらす効果における治療的適合性のため、これはCBDの医療的効果に関してさらに強力な基盤を提供する科学的研究が急速進む分野です。きっと将来的にGPR55についてもっと頻繁に聞くことになるでしょう!

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2012年にメディカル・マリファナ社の子会社として創業。ヘンプメッズの名が特に知れ渡るようになったのは、疾患に苦しむ子供たちがそのCBDオイル製品を使用し、確かな効果を得られたからです。とりわけ脳性マヒの幼児が、ヘンプメッズ製品によって病状が改善したことが、メディアで大きく取り上げられ、CBDオイルの知名度が上がるきっかけとなったのです。

もう一つのエポック・メイキングな出来事は、同社の看板商品であるRSHO(リアル・サイエンティフィック・CBDオイル)を、ブラジルのてんかん患者の幼児が摂取し、その効能が認知されたこと。この出来事は、多くの議論を呼びましたが、これをひとつの契機として、ブラジルを始め南米の国々で、医療の一環としてRSHO・CBDオイルが用いられるようになっています。

参照:Leafly