直撃インタビュー!アメリカの大麻産業経験者に実態を聞いてみた

こんにちは!
先日ひょんなきっかけから、カリフォルニア州で医療大麻関係の仕事をしたことがある女性と知り合う機会がありました。ルシアさんというその女性はアルゼンチン人で、短期間アメリカに住み、大麻産業に携わったということだったので、アメリカで実際どのように医療大麻が扱われているのか、現地で実体験したナマの声を聞かせてほしい、とお願いしたところ快くインタビューに応じてくれました。ルシアさんの話は、医療用も嗜好用も大麻合法化が実現したカリフォルニア州における実態が見えてくる興味深いものでした!

アメリカにはどれくらい住んでいたんですか?

ルシア:3ヶ月よ。LAではなくてカリフォルニア北部に住んでいたわ。

医療大麻薬局(ディスペンサリー)で働いていたのですか?

ルシア:いいえ、農地で働いていたの。

農地というとヘンプや大麻を栽培するような?

ルシア:そうよ。

なぜそこで働こうと思ったのですか?

ルシア:大麻産業に興味があったし、報酬が高いことも分かってた。とても短い期間だったけれどね。

そこでの仕事はどうでしたか?

ルシア:興味深かったわ。たくさんのことを学べた。

実際どんなことをするんですか?

ルシア:大麻を育て、収穫して、手入れすること。一番興味深かったのは、人々が考えているようなクレイジーでダークな世界ではないと知れたことね。裏庭に畑を持っている家族が育てていて、ディスペンサリーに大麻を販売しているような場合もあった。大麻はハードドラッグのように、仕事のない若者がやるようなものというイメージを壊せて良かったわ。

実際にヘンプは早く育つんですか?何ヶ月くらいかかるのでしょうか?

ルシア:全てのプロセスは6ヶ月かかるわ。私は全てに関わることはできなくて、ほとんど収穫の準備ができている時期にいたの。

カリフォルニア州では、嗜好品と医療大麻の双方が解禁されていますが、使用する人にどのような違いがあるのでしょうか?

ルシア:そんなに違いはないわ。医療大麻はすでに大きな産業だったし、嗜好用も今は合法で、すでに大きな産業だったと思う。それに医療大麻の処方箋は、病気の人も嗜好目的の人も簡単に入手できたから。

医療目的で使用する人が嗜好目的で使用するということもよく見られるんでしょうか?

ルシア:ええ、もちろん一部の人はそうしてたわ。それは普通のことで、大麻を喫煙したり、大麻製品を摂取したりすることは悪いことだとみなされていないから。私は医療用も嗜好用も合法化されているオレゴン州にもいたんだけど、オレゴン州ではディスペンサリーも正式な感じで、大麻を購入するには21歳以上でなければならなかったし、嗜好用のTHCが多い製品も、CBDが高濃度の製品もたくさんあったわ。

医療大麻の診療所はどのよう地域にあるんですか?

ルシア:繁華街よ。お店が並んでいることもあるわ。

どのような資格を持って販売しているのでしょうか?

ルシア:それについては分からないわ。

医療大麻を使用することができない人はいるのでしょうか?

ルシア:それについては知らないわ。私が知っている人で問題があった人はいなかった。慢性痛などで使用する人が多かった。私もたまに頭痛のために使用したりしてたわ。

効きましたか?

ルシア:私には効いたし、私の知っている人たちも効果を感じてたわ。

カリフォルニア州で医療大麻カードを得るのは簡単なのですか?

ルシア:ええ、とっても簡単よ。今では嗜好用も合法だしね。州によっても違うけど、コロラド州では誰でも大麻製品を購入することができたわ。21歳以上でパスポートがあれば、どの商品も購入できるの。

では、医療大麻が合法の州で嗜好用大麻が合法化されると、誰でも買えるようになる、ということですか?

ルシア:その通り。21歳以上で、法を犯していなければ、特に制限はなかった。どれくらいの量を購入できるかは分からないけれど、結構多い量を持っていることができたと思う。少なくともオレゴン州では数百グラムはOKだったわね。

医療大麻はどのような疾患に処方されていましたか?

ルシア:医療大麻の処方箋を求める人の主な理由は、私の知る限り慢性痛だったと思うわ。それに一度処方箋をもらったら、何の症状に使ってもいいわけだし、自分用に栽培するのも認められているしね。てんかんやその他の疾患に使用する人もたくさんいる。人々は代替薬として大麻を選べることを喜んでいたわ。

医療で使用する大麻の種類はどれくらいあるのでしょうか?

ルシア:医療用はどうか分からないけど、一般的に言えば、数百種類はあったわ。

それはアメリカのブランドですか?

ルシア:インターナショナルだったわ。もちろんインディカとサティバに分かれるけれど、数百種類の大麻株があった。

人気の商品はありましたか?

ルシア:ゴリラ・グルーとかブラックチェリーとか。変わった名前のものが多いのよ。チーズケーキとかジェダイなんていうのもあったわ。

人々はどのように使用していましたか?主に喫煙ですか?

ルシア:オイルを加熱して吸引する“ダブ”や喫煙、食用の大麻製品を食べるなどね。医療用なら軟膏やオイルなどもあるわね。喫煙がもっとも一般的だけど、ダブもすごく人気だったわ。

医療大麻の品質には基準が設けられていましたか?

ルシア:私が4つの農地で働いて知ったことから言えば、植物のことを一番よく知っているのは栽培者で、栽培している作物の良し悪しや品質について理解していた。収穫後トリミングしたら、カビなどが無いかチェックしてから梱包して、それぞれの場所に送られる。オイル生産用だったり、そのまま喫煙用だったりね。栽培者がノウハウを分かっていて、プロセスはシンプルだったわ。

では、そこから加工用の工場に送られたりしてたんですね。

ルシア:その通りよ。

医療大麻を使用している人はたくさん見かけましたか?

ルシア:ええ。もちろん嗜好目的の人もたくさんいたけど、医療目的の人もよく見かけたわ。

CBDとTHCどちらの方が好まれていましたか?

ルシア:はっきりいうのは難しいけど、THCじゃないかしら。THCが多いものにもCBDは含まれているしね。

医療大麻のおかげで劇的に疾患が改善した人を見ましたか?

ルシア:もちろん。関節炎患者の人でね。炎症が消えたし、慢性的な痛みも抑えられていたわ。それで生活の質が大きく改善していた。慢性痛の人が多かったわね。てんかん患者は知り合いにいなかったけど、多くのてんかん患者が使用していたのも知ってる。アメリカでは、大麻が合法ではない州ではてんかんの家族のために大麻製品を入手することができないから問題になっているのよ。

アメリカのパスポートを持っていない外国人が医療大麻を得ることは可能なのでしょうか?

ルシア:州によるけど、オレゴン州とコロラド州では間違いなく普通に買えるわ。医療目的でも嗜好目的でも、ディスペンサリーは誰にでもオープンだから。カリフォルニア州やワシントン州には規制があった。他の州のことは分からないわ。でもオレゴン州は100%間違いなく買えるわ。私も買えたから。

それでは観光客も来るでしょうね。

ルシア:コロラド州は最初に嗜好用を合法化した州だから、そういった観光客はコロラド州に多いわ。最初は少し厳しかったんだけどね。パスポートを持っていなければいけないし、店の外から見るのは自由だけど、中に入って説明を受けるのには2人以下でなければいけなかったりしたの。オレゴン州の方がもっと緩くて、普通に店内で好きに見て回ることができるわ。でも大麻が置いてあるのではなく、説明を読んで注文するといった感じよ。

最近、アルゼンチンも医療大麻を合法化したんですよね?

ルシア:今はそのプロセスの途中よ。ママクルティバという団体が、合法化に向けて活動しているけど、まだ合法化されていないと思う。とは言え、大麻所持で刑務所に入ることはなくなったわ。

CBDオイルはどうですか?

ルシア:合法ではないと思うけど、大麻を違法に栽培したり、使用したりしている人はいる。

日本には山本正光氏という末期がん(肝臓がん)を患った人がいました。抗がん剤の副作用がひどく、自ら大麻栽培し、治療の一環として大麻を吸っていました。医療大麻摂取後、がんマーカーの数値が下がったことも検査で明らかになっています。しかし、大麻所持で逮捕される結果となりました。これについてはどう思いますか?

ルシア:大麻が他のハードドラッグと同じくらい悪いものだと考えられているのは、おかしいと思う。

抗がん剤での効果が得られなかった人が医療大麻を緩和ケアとして使用する人は多いのでしょうか?

ルシア:そういう人には会わなかったけど、話に聞いたことがあるわ。よく効くんだそうね。

嗜好用で大麻を使用する人、医療目的で大麻を使用する人に対して、世間はどのように見ているのでしょうか?

ルシア:とても普通のことだと思われているわ。社会の一部には大麻を問題と考える人もいるけれど、一般的には大麻に関して人々はオープンだった。特にカリフォルニア州はね。嗜好用が合法化される前から多くの人が、実際に医療目的じゃなくても何らかの理由をつけて医療大麻の処方箋をもらって大麻を使用していた。それは巧妙なやり方だったけど、だから医療大麻合法化の時点で大麻はすごく普及していたのよ。だから嗜好用大麻が合法化される前から人々はとてもオープンだったわ。

あなたは大麻を吸ったことがありますか?

ルシア:ええ。

大麻を吸っていた場合、政府が注意喚起しているような衝動や言動を体現されましたか?幻覚をみる、一度手を出したらやめられないなど?

ルシア:それは真実じゃないわ。絶対にやめられるわよ。

ハイになりすぎてしまったことは?

ルシア:ないわ。もちろんすごく大量に摂取すれば、気分は悪くなると思うけど、それってお酒と同じことじゃない?時間が経てば、元通りになるわ。

大麻吸った人が他のハードドラックなどに手を染めるケースはどの程度のものなのでしょうか?わかる範囲でお答えください。

ルシア:どうかしら。最初のドラッグって大麻ではなく、アルコールじゃないかと思う。アルコールは合法だし。それにドラッグをやりたい人はどちらにしたってドラッグをやるんだと思う。大麻はとても入手が簡単だけど、コカインやLSD、エクスタシーといった他のドラッグも簡単に手に入る。大麻をゲートウェイドラッグと言うことはできるかもしれないけど、それはアルコールも同じじゃないかしら。

ルシアさんの話からは、大麻を少量でも所持していれば逮捕され、大問題になる日本からは想像できないほど、大麻の存在が身近になっていることが伝わってきました。中でも、大麻を喫煙することや医療目的で使用する人にネガティブなイメージがない、という話や、ゲートウェイドラッグ説に関する疑問はとても印象的でした。日本ではまだ大麻に関する古い先入観がこびりついているように感じざるを得ないですね。
ルシアさん、貴重なお話をありがとうございました!

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