NY州知事に立候補したSATC女優シンシア・ニクソンは合法大麻を支持

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今年の民主党予備選挙で現職ニューヨーク知事アンドリュー・クオモに対抗して出馬した女優のシンシア・ニクソンが、大麻合法化を支持することを発表しました。元「セックス・アンド・ザ・シティ」女優のシンシア・ニクソンは、大麻法改正に対する有権者の支持によって合法化に反対している現職知事アンドリュー・クオモを打ち負かすことを願っています。

先日の資金集めイベントでニクソンは、知事に選出された際には嗜好用大麻を合法化し、その売上に課税すると述べました。イベントに参加したジュリー・クラムはニューヨーク・タイムズ紙に対し、ニクソンが「大麻が合法になれば、それに課税し、大きな収入を得ることができる」と述べました。別の参加者ダン・ダヴェンポートは、ニクソンはこの件に関して非常に熱心だったと詳述しました。ニクソンは数週間前に知事選出馬を発表したばかりですが、大麻法改正の支持について触れたのは今回が初めてです。この一般的な誓約の他、どのように合法化にアプローチしていくかという問題に関する詳細は明らかにしていません。

ニューヨーク市有権者の大半が合法化を支持していることが最近の世論調査で分かっていますが、今年ニクソンの対抗馬として出馬するクオモ知事はその可能性に反対しています。現職知事が勝つ可能性はまだ大きいですが、先日大麻法改正を約束したニュージャージー州知事フィル・マーファーやヴァージニア州知事ラルフ・ノーザムらの州知事選は、大麻がクオモに対する投票数を左右する問題であることを示しています。

ニクソンは先月発表した声明の中で次のように述べています。

「クオモの在任期間は一連の汚職の告発で定義づけられます。ニューヨーク市地下鉄修繕の失敗や州上院の管理を共和党に手渡した裏取引の支持などは結果として、数々の進歩的な法規の失敗をもたらしました」

大麻合法化が続く近隣地域

ニューヨークで大麻合法化を支持している候補はニクソンだけではありません。今年の知事選に出馬している無所属候補のジョエル・ジャンブラも、当選すれば大麻法改正に取り組むことを約束しました。大麻合法化は年間50億ドルの税収を生むとジャンブラは推定しており、その税収をニューヨーク市の古臭い公共輸送機関や崩壊しそうな州のインフラ基盤の改善に割り当てたいとしています。

マサチューセッツ州やカナダを含む近隣地域が今年の夏には大麻を完全に合法化することを考えると、ニューヨーク州にとっての合法化は小さな動きです。ニュージャージー州ではマーフィー知事も、今年嗜好用大麻を合法化するという選挙の公約実現に向けて熱心に取り組んでいます。ニューヨーク州が独自の合法大麻市場を作らなければ、地元警察は州境に合法大麻が溢れ出すのを目撃することになるでしょう。

さすがニューヨーク!「セックス・アンド・ザ・シティ」は一世を風靡した大人気ドラマでしたから、シンシア・ニクソンもかなりの支持を得そうですね。ちなみにニクソンは2012年に同性パートナーと結婚しており、当選すればニューヨーク初の女性かつLGBT州知事が誕生することになります。日本でも元女優の高樹沙耶が医療大麻合法化を訴えて活動し、残念ながら大麻取締法違反で逮捕されるというケースがありましたから、芸能界から大麻合法化を訴えるというのは難しい環境ですが、アメリカは大麻を公に支持するスターも多いです。ニューヨークはリベラル派も多いですから、ニクソンが勝つ可能性も十分にありますね。今年11月6日に行われる州知事選を見守りたいと思います。

参照:MerryJane