線維筋痛症向けに大麻製鎮痛パッチを開発

CBDについて調べていたところ、こんなニュース記事を発見しました。

“大麻系製剤の開発を専門とする企業、カンナビス・サイエンス社は、線維筋痛症および糖尿病性神経障害痛に苦しむ患者のために、2種類の大麻系薬剤を開発したことをプレス・リリースで明らかにしました。この大麻系薬剤は実質的に大麻を元にした鎮痛剤で、皮膚に貼り付ける経皮パッチを通じて患者の血流に吸収されます。”

線維筋痛症といえば、アメリカの歌手レディー・ガガが9月にツアーを延期した原因として公表した疾患ですね。線維筋痛症は全身に激痛を感じる病気で、残念ながら今のところ原因ははっきりしておらず、完治させるための薬もありません。

経皮方法は、経口や外用、静脈および筋肉注射通った従来の方法よりも正確な服用量を示すことができるので、これらの患者にとって理想的だと考えられています。また、体全体ではなく、疾患による症状が発生している特定の部位の治療を促進することができます。

実際、経皮パッチによる薬剤の放出は極めてうまく管理されています。多孔質膜を通じて薬剤をゆっくり皮膚から吸収させるか、薬剤の接着面に薬剤の薄い層を埋め込み、使用者の体温によって最終的に溶けて吸収されることによって薬剤が体内に放出されるのです。

開発したカンナビス・サイエンス社はこれら2種類の薬剤はほんの始まりであり、将来的にはさらに大麻系薬剤の開発を進めていく、とカンナビス・サイエンス社CEOのレイモンド・C・ダブニー氏は話しています。

「これら2種類の薬剤の適用の開発は、カンナビス・サイエンス社の未来として我々が描いているものの氷山の一角に過ぎません。我々は弊社の科学者が製剤を調合するために自社材料を供給し、製品を製造できるように栽培面積や施設を拡大しようと努めながら、大麻系製剤のさらなる潜在的なニーズを調査し、これらの薬剤の送達方法を開発することにも尽力しています」

鎮痛剤としてのCBD

経皮パッチの主成分として使用されているCBDは大麻に含まれる主な活性カンナビノイドの一つですが、THCとは異なり精神活性効果を持ちません。CBDは有効な鎮痛剤であり、特に炎症性疼痛に効果的であることが時間をかけて証明されてきました。

炎症性疼痛は、線維筋痛症または末端神経障害で苦しむ人に起こることがある症状です。マヨ・クリニックは線維筋痛症を次のように定義しています。「線維筋痛症は疲労感、睡眠・記憶・気分障害を伴う広汎性の筋骨格痛によって特徴付けられます」末端神経障害は、末端神経が損傷し、頻繁に脱力、無感覚、慢性痛を引き起こす症状で、主に手足に起こります。

どちらの疾患も一般的に苦痛を伴いますが、研究ではCBDには抗炎症効果があるためにこれらの疾患に有効な鎮痛方法となりうることが分かっています。医療大麻が全50州で合法化されれば、カンナビス・サイエンス社の製剤が医学界で広く使用されるようになるだろう、とダブニー氏は考えています。

「全国的にますます多くの州が大麻ならびに大麻から派生した薬剤を合法化する法律を定める中、カンナビス・サイエンス社は今後見込まれる需要の急増に対応できるように製剤やその適用の開発に集中しています」

アメリカではすでに2017年7月頃から購入できるようになっているようです。レディー・ガガも使っているのでしょうか? レディー・ガガはオランダ公演で、ステージ上で大麻を吸引して観客を沸かせるなどのパフォーマンスをしたことがあります。アメリカのインタビューでは大麻推進派であることを明言していることからも、CBDが自身の線維筋痛症に役立つことは理解していることが推測されます。

大麻の普及は、今後ますます 加速の一途を辿ることが予想されますが、日本国内では真逆の傾向があります。インターネットの普及によって正確な情報を知り得る世の中になったわけですから、 常識にとらわれず一度大麻について調べてみるべきではないでしょうか。そして大麻という植物のことをよく知ったうえで、日本国内のCBDオイルなどを試してみるのも一つの手段だと思います。

参考:HighTimes