調査:PTSDには市販薬より大麻の方が効果的

7~8%の人が、その生涯においてPTSD(心的外傷後ストレス障害)を経験するという。殊に退役軍人は、その比率が高くなる。

このたびケア・バイ・デザイン誌は、PTSD治療に対する大麻草とその他薬品の投与状況について、300人の患者を調査した。調査は、PTSD関連の症状に対し、患者が何を処方されたのか、またその治療、さらに大麻草がもたらした作用、等々、PTSDに顕著な兆候5つ…不安、落ち込み、痛み、怒り、短気、睡眠障害…といった観点から調査を実施した。

調査結果は次の通りである。

・回答者は、大麻草がPTSDの症状の改善に最も効果があったとし、症状を最も悪化させにくいと報告。

・退役軍人らは、一般人以上に調剤による薬物治療を処方されていると報告。彼らはまた、抗精神病薬、催眠性鎮痛剤、そしていわゆる気分安定薬などを含む、症状悪化を招きやすい薬を処方されているケースが多い。

・回答者の間で、PTSD治療に処方されている調剤で最も一般的なものが抗うつ剤であった。それが効果的であったとする報告もある。回答者のうち18%のみが、うつ病が抗うつ剤でよくなったと答えている。半数が、抗うつ剤でうつの悪化を報告している。

・ほぼ半数の回答者が、PTSD治療に催眠剤を処方されており、その過半数がそうした催眠剤によって、怒りや短気、落ち込み、睡眠障害に支障をきたしたと報告している。

・半数の回答者が、PTSD症状の治療に、CBD高含有大麻草を使っていることを報告している。

・80%の回答者が、大麻を用いるとアルコール消費が減ることを報告している。

様々な逸話が飛び交い、限られた範囲での実施ではあるものの、この調査はPTSD患者に希望を与えるものと言えるだろう。エンドカンナビノイド・システムとPTSDの間に強い関係性があり、大麻療法が恐怖消去障害や記憶障害、慢性的ストレスを含むPTSDの根本的原因の対処に資することを言及する報告が、次々になされている。

出典:Project CBD