10通りの方法を解説!自分に合う医療大麻の摂取方法を見つけよう

医療大麻にもいろいろな種類があり、その方法も様々あります。副作用の心配をせずに、好きな期間に、最適な服用ができるのが、治療として理想的でしょう。

■喫煙:
一般的な方法は、パイプやジョイントで喫煙することです。吸引することによって、CBD、THC、そして他の化合物が肺に吸収され、血液に行き渡り、血液脳関門を通過します。大麻吸引での効き始めは通常数分内に起こり、2,3時間で効果が徐々に薄まっていきます。大麻喫煙は、痛みを伴う痙攣、むかつき、吐き気といった、即座に対応するべき激しい症状によく効きます。吸引で、服用量の調整を測ることも可能です。吸引して数分後、効果が足りないと思ったら、効果が感じられるまで吸ってみましょう。ただし、喫煙は肺を傷める有害な物質を含んでいることを留意ください。

■蒸気:
ペン型ヴェポライザーなどでの蒸気吸引は、喫煙と同じ効能を即座に得ることができます。燃やすことなく、ヴェポライザーが大麻草の花やオイルを加熱することで、原料が活性化し、蒸気となって吸引され、煙は出ません。喫煙よりも健康に良い方法と言えるでしょう。

■チンキ剤:
チンキは、大麻草が持つ効能がある原料が、アルコールやその他溶剤に溶かされた、生薬・ハーブ製剤です。その効果、持続時間、そして服用方法は、食用摂取と同様です。

■舌下スプレー:
舌下スプレーは、ココナッツオイルなどと混ぜた大麻草エキスから作られます。舌の下にスプレーされた大麻草濃縮液は、すばやく口腔内粘膜に浸透していきます。効き始めは、一般的に5~15分で感じられます。このスプレーは、続けやすく、目立たず、手軽に行える方法としては最適です。準備も不要、喫煙のように匂いも残りません。

■食べる:
食による経口摂取には、大麻草成分配合のオイル、バター、ギー(インド料理などに用いられるバターオイル)で調理された食品やスナックがあります。口から摂り入れられた大麻の効果は4~6時間で、吸引よりもはるかに長く効きます。ただし、効果が感じられ始めるまでに、吸引や舌下スプレーと比べると、大変時間がかかります(30~90分)。このゆっくりとした効き始め、そして長い持続時間は、一日中投薬が必要な慢性的病状には大変適していると言えます。

こうした大麻の経口摂取の最大のリスクは、過剰摂取です。効き始めまでの長い時間は、用量調整を難しくする要因と言えます。食用で少量摂取しながら、注意深く続け、もう少し必要だと感じる前に少なくとも1時間待たなくてはなりません。食での摂取は、むかつき、吐き気、食欲不振に悩む人には適しません。

■カプセル・ジェルカプセル
大麻草オイルは、ビタミンやサプリのように、カプセルやジェルカプセルでも摂ることができます。効果や持続、服用量は、食用と同様です。

■大麻茶
大麻草のハーブティーは、生の「酸性成分」(CBDAやTHCA)にCBDとTHCがたっぷりと含まれています。というのも、お茶を煎じる際の熱が「脱炭酸反応」に必要な温度までいくので、CBDAをCBDに、THCAをTHCに変えるからです。大麻茶のカンナビノイド酸は、大脳内でレセプターと結合することはないので、酩酊性はありません。CBDAとTHCAには多くの治療有効性があると考えられていますが、現在はまだこれらの化合物について研究が進んでいません。

■ジュース
ミキサーで作られた生の大麻草ジュースの場合、非加熱状態で、CBDA、THCA、その他の非向精神性カンナビノイドを含んでいます。この方法での服用は、細かい用量測定が困難になりますが、健康への有効性は大きいと言えるでしょう。

■外用薬・軟膏
大麻チンキやオイルは、バーム(練り状クリーム)、ローション、軟膏として、また直接肌に塗ることもできます。大麻草の外用薬は、痛み、炎症、感染症、肌に効くという報告があります。外用なので、酩酊性がありません。

■大麻草オイルエキス
大麻草オイルエキスは、口から、舌下から、または外用して摂ることができます。濃縮タイプの大麻草オイルエキスは、蒸気や調理でも用いることができます。あらかじめ必要量分が入ったアプリケータータイプもあります。これらのオイルエキス―――CBD高配合のものやTHC主体のもの―――は高い効能があります。効き始めと持続時間は、服用方法によっていろいろです。

出典:project CBD