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CBDにまつわる様々な誤解

      2017/08/04

マーティン・A・リー(2015年8月2日)

ハイになるわけではない。
なのに、医療関係者や患者に色々うわさを招きやすい。
大いなる治療効果をもたらし、毒性もない大麻草化合物・カンナビジオール(CBD)に対する関心が高まったこの一年。

人を「ストーン」(大麻による酩酊状態)にもせず、腫瘍を縮め、発作を抑え、慢性的疼痛を楽にする。
そんな奇跡のオイルを、多くの宣伝やネット起業家たちが次に来る大きな波と睨んで、産業用ヘンプ由来のカンナビジオールを売り込み、このCBDブームに乗っかっています。
そんな有望な健康への救世主カンナビジオールに対する意識が高まる中、CBDについての誤解もまた拡散しているようです。

誤解1.「CBDは医療であり、THCは快楽である」

Project CBDでは、世界中から多くの質問を受け付けていますが、人々が求めているのは「医療のCBD」であって、ハイになる「快楽のTHC」ではないということがわかります。
ですが、「諸悪の根源」と言われるTHCにも、実際には優れた治療的効能が存在します。

サンディエゴのスクリップス研究センターは、THCがアルツハイマー型認知症の特長であるβアミロイド斑の形成に関わる酵素を抑制すると発表しました。
連邦政府は、弊害作用がほぼ皆無の薬物物質として分類されるスケジュールⅢに属する薬物であるとした上で、制吐および食欲増進作用のある化合物として、単分子THC(商標名「マリノール」)を認識しています。

しかしながら、唯一の自然なTHC源である天然大麻草は、医療的価値を持たない危険なスケジュールⅠ分類のドラッグとされ続けているのです。

誤解2.「THCは悪性のカンナビノイドで、CBDは良性のカンナビノイドである」

薬物に関する議論でありがちなのが、THCを悪者にして、CBDを評価するというものです。
根強く存在している反大麻草論者は、高含有THC大麻草を更なる悪者にすべく、CBDに関するポジティブなニュースを利用しています。

CBDは良いカンナビノイド、テトラヒドロカンナビノールは悪いカンナビノイドと謳いながら。なぜでしょう?それは、CBDがTHCのように、人をハイにすることはないからに他なりません。Project CBDでは、こうした狭い二分法的思考は無条件に拒絶し、天然大麻草治療を支持しています(「二つのカンナビノイド」参照)。

誤解3.「THC抜きでCBDは最高の効果をもたらす」

THCとCBDは大麻草化合物のパワー・カップル。二つが共働することで最高の働きをするのです。
CBDとTHCは、互いの治療効果を増大させるようシナジー的に相互作用を起こすことが科学実験で証明されています。
英国では大腸炎の動物を用いた実験で、CBDがTHCの抗炎症作用を増強することがわかりました。

サンフランシスコのカリフォルニア・パシフィック・医療センターでは、脳腫瘍と乳がんに関する試験で、CBDとTHCはそれぞれ個別に使うよりも、二つを合わせて用いることでより抗腫瘍作用が発揮されることが測定されています。
また、広域におよぶ臨床研究でも、THCと化合したCBDは、単分子で用いるより、神経因性疼痛により効果的であることが立証されました。

誤解4.「単分子薬剤は、「天然」の植物性薬品よりも優れている」

連邦政府によると、大麻草が含有している特定成分(THCとCBD)には、治療効果があるとされていますが、その草自体に治療効果はないと言います。
こうした一般的アメリカ人の単分子信仰は、大手製薬業界の製品にのみ特権を与えようとする文化的、政治的偏見を反映していると言えるでしょう。

単分子薬剤の製造は、有力企業が行っており、アメリカ食品医薬品局(FDA)に認可されていることではありますが、それだけが唯一の方法ではありませんし、大麻草治療法から効能を得る最適な方法でもありません。
大麻草は、何百もの成分を含有しており、そこには様々なフラボノイド、芳香性テルペン、そしてTHCとCBDの他に、多くの微小カンナビノイドが含まれています。

こうした化合物のそれぞれに特定の治療効果がありますが、それらが一緒になると、科学者たちがいうところの「アントラージュ効果」を生み出し、大麻草全体の治療効果はその単分子の総計を上回るものとなるのです。
しかしながら、アメリカ食品医薬局は、植物を医薬品として認可する権限を有していません。(scientific evidence参照)

誤解5.「向精神作用は、本質的には副作用である」

政治的中立性を保った薬剤論争問答では、いわゆる「大麻ハイ」は、不必要な副作用だとされています。
大手製薬業界は、マリファナのような活性分子を医学的に合成し、かつ人をハイにしない薬剤を生み出そうとしています。

病人であれ健康な人であれ、なぜ程よい多幸感が、本質的にネガティブなものとして見なされるのか、その理由は明確にはなっていないのですが…。
古代ギリシャでは、「多幸感」は「健康である」「健康状態にある」ことを意味していました。
大麻草がもたらす多幸感は、有害な副作用であるどころか、この植物の治療効果を深く示唆していると言えるでしょう。

「大麻草は“薬”である、と考えられなければならない」。
トッド・ミクリヤ博士はそう言っています。
「“治療効果を少々副次的にもたらす麻酔薬”ではなく、その他多くの薬のように“少々の向精神作用が起こりうる薬”としてである」。

誤解6.「CBDは50州すべての州で合法的である」

輸入CBDを煎じたヘンプオイルの業者が、含有THCが0.3%以下であれば、合衆国のどこでもそれらを合法的に販売できると主張していまる。
ですが、実情はそんなに簡単ではありません。
連邦法は、商品作物としてのヘンプ栽培をアメリカの農家に禁じています。

しかし輸入物の低含有THC産業ヘンプ製品の販売に関しては、葉や花ではなく、種や茎から作られた製品であれば、合衆国では許可されているのです。
ここに落とし穴があるのです。
CBDは、ヘンプの種から圧搾、または抽出されません。
花と葉、そして大変稀に茎から抽出されるものです。
ヘンプオイル事業のスタートアップに当たって、うちのCBDは種子と茎から採ったと言えば、信用を失ってしまうことでしょう。

議会では近い将来、規制物質法における大麻草の定義から、産業ヘンプとCBDを免除する議決がなされると思われます。
こうした法律制定は、外国産ヘンプ由来のCBDが既にアメリカ全土で合法であるなら、必要はないはずです。

誤解7.「CBDオンリー」法で、現患者人口を十分に救うことができる

アメリカの15州の議会で、CBDのみの製品を認可する「CBDオンリー」法(正確にいうと「低THC」法)が承認され、他の州もまたそれに倣う構えのようです。
高含有CBD製品の原料を制限する州、CBDを投与できる疾患について明示する州、またそうした措置をとらない州も存在します。
表面上この法律では、THCが0.3%以下と測定されたヘンプや大麻草から作られたCBD入りオイルの使用を許可しています。

しかし、THCをほぼ含まない高含有CBD療法が、全ての患者に効くというわけではありません。てんかん患者の子供を持つ親の中には、ある程度のTHC(またはTHCの非加熱状態であるTHCA)を加えた方が、発作抑制に有効だと認識している人もいます。

てんかんの症状によっては、THC優勢品種のほうが高濃度なCBD製品よりも効能を発揮するのです。
患者たちの実に過半数が、CBDオンリー法を支持してはいません。
彼らにとっては、低THC法だけではなく、より広い薬効範囲を持つ大麻草療法が必要なのです。
大麻草療法は万人に効くわけではなく、化合物、製品、品種もまた万人に有効なわけではないのです。

誤解8.「CBDはCBD…どこから摂ったものかは関係ない」

いいえ、関係があります。
いくつかの産業ヘンプ品種には、花の先端、そして葉にCBDが存在しますが、ヘンプは決してカンナビジオールの原料として最上いうわけではありません。
通常、産業用ヘンプは高含有CBD大麻草よりも、カンナビジオールがずっと少ないのです。
大量の産業用ヘンプから採取できるCBDはほんの少量であり、それによって毒性汚染物質のリスクは高くなります。

なぜならヘンプは、土壌から重金属を吸い上げる「生体蓄積性植物」だからです。
試験所で合成されたり、産業用ヘンプから抽出・精製されるなどして得られた単分子CBDには、重要な薬用テルペンや、大麻草品種に見られる微小カンナビノイド類が欠けています。
こうした化合物は、CBDやTHCと相互に作用し合って、治療的効能を大きくするのです。

出典:CBD PROJECT

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