大麻草(カンナビノイド)が癌細胞を殺す多くのメカニズムを解説!カンナビノイドが癌治療の代替療法となる可能性

下記のカンナビノイドの関する資料を紹介したいと思います。大麻草成分であるカンナビノイドがもたらす抗がん作用についてですが、がん細胞を殺す役割があることが研究結果によって判明していることが伺えます。カンナビノイドには、がん細胞を殺す多くのメカニズムによる働きがあることが化学的に証明されているのです。

カンナビノイドの作用については、いくつかのカテゴリーに分類されています。

1.抗増殖作用
カンナビノイドは、増殖を抑える作用があることが証明されている。一般的にはがん細胞は体内で増殖を続けますが、カンナビノイドを摂取することにより、その増殖を止めてしまいます。それが、抗増殖作用です。

2.抗血菅新生作用
カンナビノイドは、がん細胞が成長、増大するのに必要な血管新生を止めてしまいます。つまり、腫瘍の成長を止めてしまいます。

3. 抗転移作用
カンナビノイドが、腫瘍細胞が他の組織に拡散するのをブロックする事を意味します。

4. アポトーシス
アポトーシスとは自殺作用のことで、異常な細胞を減少させる、カンナビノイドの能力です。これはがん細胞に対する最も重要な効果です。なぜなら、周りの正常な細胞を傷つけずに、がん細胞だけをなくすことができるからです。モルヒネなどの投与は、がん細胞にも働きをかけてくれますが、正常な細胞をも攻撃してしまうことによる副作用が非常に懸念されているわけです。しかし、カンナビノイドは、正常な細胞を守り、異常な細胞のみに働きをかけることが最大の特徴でしょう。

カルフォルニア州のSETH研究所は、いくつかの腫瘍で、がん細胞が大麻によって死滅することを報告されています。人体の他の正常細胞には影響がありません。悪い細胞だけを殺し、正常な細胞を守るカンナビノイドの能力は、脳のがんに於いて特に重要です。なぜなら脳には、脳血液関門があるからです。

脳は、外界からの影響を最小限にするために、血液から隔離されています。カンナビノイドが、刺激的でユニークなのは、脳血系関門を通過することができるからです。油を通過する性質があるという理由です。カンナビノイドは、簡単に細胞膜を通過して、すぐにがん細胞の中へ侵入します。細胞膜もまた油で出来ているのです。

大麻草の主成分でもあるΔ9-THCという活性物質。つまり、マリファナと呼ばれている同じ物質になります。人体のカンナビノイド受容体にとっては、この物質の効果については親しみがあるようです。血流に乗った後に、この物質は脳のそれぞれの細胞で利用できる様になります。Δ9-THCは、細胞表面の特異的受容体と結合します。
細胞へ通過する鍵を解除します。このトリガーが細胞内の反応を引き起こします。

意外なことに、正常細胞に於けるこの反応は、がん細胞のそれとは全く異なる反応です。がん細胞では、この反応は細胞死を誘導します。正常細胞では違います。この驚くべき違いには、2つの要因がある様です。がん細胞の表面には、非常に多くの受容体が発現します。そして、正常細胞とは違う反応ががん細胞の中で生じるのです。

カーリー博士は、炎症疾患の治療から遥か彼方を研究しています。彼はカンナビノイドの能力を特に免疫細胞が癌化するレベルにまで狭めています。ひとたび人体の中で癌化すると、それらはもはや正常な細胞のように死を迎えることはありません。その代わり、無秩序な増殖と拡散をし続けます。

我々の研究室でまず取り組んだのは、基本的に解明することでした。免疫細胞だけではなく、正常な免疫細胞は、カンナビノイド受容体すなわちCB2受容体を表示していますが、免疫細胞が変形転換して、がん細胞に変化したとしても、驚いたことに、これらのがん細胞もまた、CB2受容体は発現し続けることを発見しました。これは非常に大きな発見でした。なぜなら、CB2受容体はカンナビノイドが結合するターゲットになり得るからです。いったん、カンナビノイドが受容体に結合するとがん細胞に自殺するように指示ができるからです。

がん細胞に話しかけて自殺するように仕向けることが、カンナビノイドの基本的な作用です。われわれは、カンナビノイドがどのようにして、がん細胞を死滅させることができるのか?そのメカニズムを解明したのです。したがって、カンナビノイドは抗がん剤として効果的に利用することができます。

カーリー博士と研究者は、テスト使用においてほぼ100%の癌に適用できると確信しました。彼らはマウスの実験においても、同様な結果を報告しています。驚くべきことに、25%〜30%のマウスで癌が完全に消失しました。
つまり、癌が完治したのです。さらに、残りのマウスでも、癌が大幅に縮小したことが確認されたのです。

マウスと人間に同様な作用があることは今後研究が加速している現状の中で将来の医学に役立つことが示唆されているのです。世界各国で国家プロジェクトとして取り組まれています。癌関連での死亡に歯止めがかかることのない本国日本では貴重な文献データであり、まずは研究開発が急がれることでしょう。

先進国の中でも日本だけが増加傾向にあり、欧米などでは近年癌関連の死亡件数は減少傾向にあるというデータがあることは、何か医療大麻解禁ということが関連しているのかもしれません。これは憶測でしかありませんが、そのようなデータなども考慮していく必要性は充分にありそうだと思います。