医療大麻を使用体験した患者の声を紹介!医療大麻を必要とする人への人権は?

医療で大麻を使用することには賛否両論の意見があると思うが、様々な疾患に効果的であるという検証がなされていないことが一番の問題である。
世界各国で大麻成分であるカンナビノイド成分の研究・開発が進んでいる中でアジア諸国においては未だに過去の条例にとらわれているという現状が浮き彫りになっている。これにより医療大麻を許可している国々との差が広がり、矛盾だらけな状況に置かれている。

日本は世界でも医療研究において先進国にもかかわらず大麻に対しては、非常にネガティブな意見が多く、有効的な活路を見いだせていないのだ。何も医療大麻を即刻解禁するという突拍子もないことではなく、各機構で化学的な研究を行い、臨床実験の結果に基づいた見解が必要になってくる。今現在も日本では医療で大麻を使用したい、大麻が持つ可能性にかけてみたいという患者は少ないくないということだ。
ここでは医療大麻を考える会に寄せられた患者さんの声というものを抜粋させていただき紹介したいと思う。

1.【病名】下部胆管がん 術後リンパ節再発
治療方法を探しているうちにホームページにたどり着きました。
2015年の夏、結婚式直前でがん宣告を受けました。
私たちは結婚式を中止し、手術を受けました。
術後、再発予防のために抗がん剤治療を受けながら、私たちは完治を信じて式を挙げる準備を始めました。
そして16年の秋、式の一週間前に再発しました。

抗がん剤は効きませんでした。
式は無事に挙げることができました。
これから効果があるかどうかわからないですが、違う薬の投与が始まります。
医療大麻は、私たちの希望のひとつです。

これから始まる抗がん剤が私に効果があるのか?
効いたとしても、いつまで?
効かなくなったらその後は?

今のところ、私に効果があると認められる抗がん剤は、もう、ないそうです。
私も、妻も、両親も、友人も、私の人生を諦めてはいません。
できうる限りのことはしたいと思っており、医療用大麻も知識としてはありましたが、その実行は私たちにはハードルが高いものでした。
皆様の活動によって、私たちのようなもにも治療が実現的に可能となるよう、応援しております。

2.【病名】胃がん・ステージ3b(スキルス所見あり)
先日、胃がんの手術を行い、病理診断の結果、胃がんのステージ3b(スキルス性病変も存在)という最終診断がありました。
再発率は極めて高く、80%〜85%が2年以内に腹膜播種(末期)として再発しているようです。
現在は、退院し、術後再発防止として抗がん剤治療(SOX)を実施しています。
今、体が比較的に自由に動く間で、終末をどのように過ごせばよいか、痛みを緩和、がんに効果があるかもしれないという方法を探していて、医療大麻へたどり着きました。
まだ、再発していないので、気がはやいと思われるかもしれません。

3.【病名】脳腫瘍
私の脳腫瘍は、現存する場所が悪く過去4度の手術を試みましたが、摘出できない状態にあります。
過去、2回の抗がん剤治療も全く効果どころか逆効果で腫瘍が大きくなる始末です。
腫瘍が大きくなりますと私の場合、てんかんも患っていますので、てんかんの痙攣発作が多発してしまい、頻繁に救急車のお世話になってしまいますので、何とかこの腫瘍を医療大麻で終治させたい思い出で一杯です。

闘病して最早、今年で16年目になりますので肉体的にも精神的にも限界です。
現状としまして主治医からは、これ以上の手術はできないと言われていますので、病院の現代医療では治療法がない状態です。

拠って、現在は食事治療や絶食治療・抗がん漢方などの自然治療法に頼っています。
しかし、これらの治療法は即効性に欠けていまして、現状は、悪性脳腫瘍の進行が強く、左の手足の神経が圧迫され、左手の麻痺と歩行困難に襲われ、仕事どころか私生活も通常に送ることができない状態にあります。
そんな時に運良く医療大麻では、てんかんにも脳腫瘍にも効果があると友人から聞きまして、1秒でも早くこの日本という国で、この治療がうけられる日を夢見ています。

4.【病名】過敏性腸症候群、慢性胃炎、前立線肥大症、肋間神経痛、社会不安障害

私は社会不安障害を患って40年になりますが、胃が弱いために安定剤や睡眠薬を服用しても吐いてしまいます。
そのため薬を服用しないで、森田治療などの薬に頼らない治療を40年続けてきました。
ですが、やはりそれだけでは心もとなく、不安はぬぐえません。
そんな折、医療大麻の存在を知り、不安な気持ちをぬぐものには大麻が最も良いということを知りました。

私のような安定剤も睡眠薬も飲めない者にとって医療大麻は最善策に間違いありません。
不安障害の他にも過敏性腸症候群、慢性胃炎、前立線肥大症、肋間神経痛などもすべてストレスが原因と医師から聞かされました。
これらのストレスを緩和するにも医療大麻はうってつけであると確認しています。
私以外にも病気に苦しむ患者さんのためにも、1日も早い医療大麻解禁を心より願っております。

5.【病名】多発性硬化症
発病して2年が過ぎました。
今でも右手に残り、ここ最近では左半身のしびれが増えました。
本日は首が痛くても何もする気になれません。
大麻は友人から難病に良いと聞いています。
しかし現状の日本ではそれを使える手立てがない事に苛立ちを覚えます。
日本の医療は製薬会社との癒着が大きく、大麻がいろいろな病気に効果があるということが解っていても国の認可がおりない状態です。

6.【病名】がん
私は数年前にがんになりました。
幸いにも抗がん剤が非常に効きやすいものということで化学療法を受け、現在は経過観察で過ごせています。
しかし、化学治療では髪の毛が全て抜け落ち、食欲もほとんど無くなり、非常に辛いものでした。
その際に治療法について多少なりとも調べていくと、海外ではがんになった際に大麻を使って治療することや、映画のワンシーンでがん患者がリラクセーション目的で吸引したりすることを知りました。
医療面で効果が期待できるのであれば研究開発が進むべきだし、効果が認められているのであれば、使用できないのは人権侵害にあたるのではないかと考えています。

7.【病名】下咽頭がん ステージ3
放射線治療の後遺症に苦しんでいます。
医療大麻を知れば知るほど、なぜ、厚労省は認可をしないのか。しない理由も曖昧。
日本以外の先進国では、数十年分のデータがあるでしょう、
今この瞬間にも苦しみながら亡くなっている人がいるのですよ。
20年も前にWHOから大麻の有効性についての情報があったにもかかわらず何もしなかった。
アスベストの時に似ています。
散々被害者を出しておいて、裁判で負けたら、申し訳ありません、賠償金を支払います。
それ、国民の血税ですよ、あなた方の飲む水も、食べるご飯も国民の血税ですよ、自分達のしがらみではなく、国民の命を守る仕事をしてください。

8.【病名】膀胱がん
私の主人は2012年に秋に膀胱がんを発症し、治療しましたが、2014年に再発して再治療と大変な思いをしております。
膀胱内には、治療してもまだがん細胞は少し残っております。
主人はアメリカ人です。
アメリカにいる友人が前立腺がん、骨移転で治療の余地無しといわれたのに、漢方薬とアメリカでは合法化されているカナビスオイルを使い数値がみるみるうちに正常になったそうです。右肩あがりの数値のグラフも送ってきました。
痛みに苦しんでいる主人をなんとか医療大麻を使えないかと思っております。
日本も医療先進国というのならば、ぜひ医療大麻を視野に入れて欲しい治療方法だと思います。

9.【病名】肝臓がん ステージ4
私、現在肝臓がんステージ4であり抗がん剤利用も限界に達し、分子標的薬の治療を行っておりますが、うてる手がなくなってきているのが現状です。
可能性があることにはチャレンジしていきたいです。

10.【病名】特発性大腿骨頭壊死症
1日も早い完全解禁を心から待っています。
冬場は冷えて、痛みがひどい時があるので医療大麻があると大変楽になります。
調べによると、私の住んでいる地域では法令時代から大麻が租庸調の一部として献上されていました。

11.【病名】カウザルギー
私は15年ほど前に交通事故に遭い、その後遺症でカウザルギーという激しい均熱痛に悩まされる神経系の病気になってしまいました。
この病気は難病指定されてはいませんが、現在の西洋医学では治療法がありません。
私は鎮痛剤としてモルヒネやケタミンなどの麻薬を常用しています。
それでもほとんど効果がなく、1日24時間、分刻みで襲ってくる激痛のせいで、ろくに眠ったこともありません。
痛みのために、生き地獄のような日々を送っています。

少しでも楽になりたいと、海外の医療文献を読み漁ったところ、自分の病気には医療大麻が効果がありそうな気がします。
国内では大麻取締法があり、医療麻薬としても試すことすらできません。
他国では医療効果が認められているものを、試すことすら許されない大麻取締法は他の医療麻薬とのバランスが取れていません。
何故なのでしょう。
できれば渡米して大麻を試してみたいと思いますが、日本には麻薬特例法があり、このような目的で渡米することが許されるのか私には気になるところです。

12.【病名】原発性硬化症
僕の母親で年齢はもうすぐ70歳。
多発性硬化症の親戚みたいな原発性硬化症で、様々な文献から多発性硬化症の患者の症状の緩和もしくは改善されたとの記述を読み、同様の効果を期待しています。
日本の医療が匙を投げて、ホスピス扱いでゆっくり死ぬと言わんばかりなので、死ぬのなら効果のあるというものを使ってから死なせたい。
患者の体験談をみて薬害が少なく、副作用もほとんどない上に効果が期待できるのは大麻しかないと思う。

これらの声が医療大麻に考える会に記載されているのだ。
多くの方は医療で大麻が有効活用されている真実を知らないで苦痛に耐える日々を過ごしているのだ。
少しでも早く医療で大麻を使用したいという患者さんに使用させてあげるべき手段を模索してもらいたいと思っている。

一部抜粋 : 医療大麻入門