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カンナビノイドの摂取方法

      2017/08/02

カンナビノイドの摂取方法

国際大麻医療学会による研究では、摂取方法について下記のような説明がある。
①肺からの吸入(ジョイント・喫煙)が63%
②同じく吸入でヴェポライザー(気化吸入)が23%
③口から入れる経口摂取(お菓子やケーキ類・CBDチンキ)が8%
④その他が6%
カンナビノイドの摂取には、血管に直接入れる静脈注射は一般的に行われていない。

【ジョイント】
古来より薬草として使われてきた利用形態があり、麻の花穂を小刻みにして乾燥した緑色また褐色の混合物をタバコのようにして吸う方法がある。
この方法は、摂取量の調整と効果の迅速な発現の両方を満たすことができ、多くの患者に最もよく使われている。
この方法の最大の欠点は、有効成分の損失が大きいことである。全体の80%が体内に入らず大気中に排出される。また、燃やすと強い匂いが発生する。

【ヴェポライザー】
煙を出さずに有効成分を蒸気にして取り出す気化吸入器である。
麻を加熱すると燃焼が始まるより低い温度(180~200℃)で有効成分が蒸気になって放出される。
この方法は、煙による呼吸器への影響を回避し、ジョイントが苦手な人に最適な方法である。
ヴェポライザー製品は、多数開発され、販売されている。

【パイプ&ボング】
吸引による恩惠により摂取量のコントロールが容易で効果の発現も早く、好ましい特性を備えている。
従来のパイプ(ボング)は水に通すことによって煙の好ましくない影響を回避できると言われてきたが、実際にはフィルター効果はまったくなく煙の温度を下げる機能でしかない。

【お菓子】
カンナビノイドは、油に溶けやすいのでチョコレートやクッキーなどに混ぜて食べるという方法が取れる。
また、麻の花や葉をバターで調理してトーストやマフィンの上に塗って食べるという方法もある。
医療用大麻の普及は、カンナビス料理という料理分野を開拓しつつあり、多数のクッキングレシピ本が発売されている。
摂取後に効果が出るのに2時間以上かかるが、4~8時間以上と長い間効果が持続するという特徴がある。

【チンキ】
アルコールに溶かしてチンキ液をつくって舌下から摂取する方法がある。
主にカンナビス・オイルと呼ばれいるCBDオイル製品をこの方法で摂取する。
日本では唯一摂取が可能なカンナビジオール(CBD)オイルである。

【その他】
皮膚に貼る経皮パッチやクリームによって皮膚から吸収される方法、水にあまり溶けないカンナビノイドをお茶に煮出して飲む方法などがある。
THCAやCBDAなどの新鮮な植物体に含まれているカンナビノイドを摂取するためにミキサーにかけて青汁のように飲む場合がある。

カンナビノイドの薬物動態について

【吸収】
体内に入ったカンナビノイド成分は、呼吸器官や消化器官から吸収され、血液に流れて各組織に達する。肺からの吸入は、摂取から効果が出るまでの時間が数分以内と短く、効果の持続が2~4時間あり、使用者は自己調整しやすいという長所がある。
短所は、使用者の吸引技術に影響を受けることや喫煙の場合は、肺・気管支への影響がある。

生体利用率(バイオアベイラビリティ)=THCの吸収率は、平均で25%であるが、使用者の経験値や吸引方法によって大きく違ってくる。
食べること(経口摂取)は、肺からの吸入と比べて、効果が表れるのが緩やかで遅く2~6時間後となり、効果の持続も4~8時間と長くなる。
問題点は、生体利用率が低く、血中濃度が安定しにくく、効果が出るのに時間がかかり、量が調整しにくいということである。
静脈注射は、カンナビノイドが水に溶けにくいため一般的に行われていない。

CBDの生体利用率は、11~45%で平均31%である。
血中濃度は、THCと同じように吸入後数分以内に高いレベルになり、早く濃度が減少して1時間後には100ng/mlとなる。
GW製薬のサティベックスの研究により薬物動態においてTHCとCBDの相互作用はないことがわかっている。
1日10mg/体重kg当たりの経口摂取を6週間した人の血中濃度は5.9~11.2ng/mlであった。
このレベルでも動物実験ではガン細胞を死滅させることができる。

【分布】
THC血中濃度は、急速な組織への分布および肝臓での代謝によって摂取の終了後に急速に減少する。
THCは、オクタノール/水分配係数(LogP)6.97と非常に高い油溶性があり、最初に、肺、心臓、脳、および肝臓のような組織に取りこまれ、その後、脂肪組織に蓄積する。マリファナは離脱症状が出にくいと言われているが、これは脂溶性が高く脂肪組織へ蓄積されることが影響している。

しかし、体内の脂肪組織にTHCが滞留したとしても問題が生じる恐れはない。
THCとその代謝物の95%~99%が、血液中でリポタンパク質に結合する。
そのため、薬物が血液・体液などに対して、どれだけの体積に分散したかを表す見かけの容積である分布容積(Vd)は、THCで3.4L/kgと推定されている。

【代謝】
肝臓において解毒を行う酵素として知られているシトクロムP450のCYP2C9、CYP2C19およびCYP3A4がTHCの代謝に関与している。
THCの代謝物は100種類ほど知られているが、主にヒドロキシ代謝物(11-OH-THC)およびカルボキシル代謝物(THC-COOH)となる。
この代謝物の半減期が3〜4日と長い。
代謝物の11-OH-THCはTHCと同程度の精神作用があり、濃度もTHCと同程度まで上昇する。

【排泄】
投与したTHCの80~90%が、ヒドロキシ代謝物およびカルボキシル代謝物として5日以内に排泄される。
65%以上は大便中に排泄され、25%が尿中に排泄される。マリファナ3.55%濃度の喫煙の場合、8時間後に尿中の排泄最大値となり、平均153.4ng/ml排泄される。

カンナビノイドの検査

カンナビノイドの薬物検査の方法は、尿・血液・毛髪・唾液と4つの検査方法がある。主に尿検査で行われることが多く、 THCの代謝物の検出期間は使用頻度に比例して、最低でも48~72時間、最大で12週間は検出可能とされている。
検査には、簡易検査と精密検査がある。日本でよく使われている「トライエージDOA」という簡易検査キットでは、尿中の乱用薬物8項目(フェンシクリジン類、ベンゾジアゼピン類、コカイン系麻薬、覚せい剤、大麻(THC代謝物)、モルヒネ系麻薬、バルビツール酸系および三環系抗うつ薬)を同時に検出でき、簡単な操作で11分後に判定できる。

陽性闘値は50ng/mlと高く設けられている。
精密検査ではガスクロマトグラフィー質量分析装置になる検査が行われ、陽性反応は、医療用大麻の摂取だけでなく、カンナビノイド医療品のドロナビノールやサティベックス(天然THCとCBDの混合物)を服用していた場合でも出る。
アメリカでは、連邦政府が強制的な実施指導方針を職場の薬物検査に設けており、検査の実施場所や担当係員、実施方法などについて詳細に定めている。
日本では薬物検査は通常の健康診断の項目になく、法律などによる規定は特にない。

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