カンナビジオールは大麻草から派生する化合物です。カンナビジオールは、副作用をほぼ起こすことなく、不安障害を持つ人々の症状緩和に役立つ可能性があります。
カンナビジオール・オイル(CBDオイル)に関する研究はまだ初期段階ですが、不安症状に役立つとされることを示す証拠が増加しています。本記事では、CBDオイルとは何か、どのように不安症状の軽減に役立つのか調べます。
CBDオイルとは何か?
カンナビジオールは大麻草から抽出され、オイルとして使用することができます。CBDオイルは、脳内の特定の受容体に結合するカンナビノイドと呼ばれる化学物質が豊富です。最も有名なカンナビノイドは、大麻使用後の精神活性化を引き起こすテトラヒドロカンナビノール(THC)です。
しかしTHCは数多くあるカンナビノイドのほんの一つです。カンナビジオールもこれらの受容体に結合しますが、精神活性化を引き起こしません。カンナビジオール・オイルは、がんの成長鈍化から精神的健康の維持まで数多くの健康上の利点を持つ、と支持者は主張しています。
CBDオイルは食べることができ、調理油として使用したり、食べ物に付け加えたりすることができます。またCBDオイルを数滴摂取し、薬として摂ることもできます。CBDオイルは喫煙されるべきではありません。またアロマセラピーとして使用した際に効果を示すという証拠はありません。
CBDは精神活性化をもたらす?
ヘンプから作られたCBDオイルは「精神活性化」を引き起こしません。ヘンプは、神や布の製造など産業利用のために栽培されるヘンプの一種です。他の大麻草と異なり、THCを高濃度含むように特別に交配されていません。
大麻草のカンナビノイド成分のうち、精神活性作用をもたらす成分はTHCのみなのです。その他のCBD・CBN・CBG・CBC等の成分は精神活性作用ではなく、わたしたちの身体に恩恵をもたらしてくれます。
CBDオイルと不安障害
大麻製品に関する研究の大半は、CBDオイル単品よりも大麻の使用に注目してきました。一部の研究では、大麻が不安障害に役立つ可能性があることが分かっています。 不安は娯楽的な大麻使用の危険因子であること、大麻の使用によって不安を起こしやすくなること、などを示す研究もあります。
CBDオイルを使用して不安を抑制することに関心がある人は、医療大麻に関する一般研究ではなく、カンナビジオールに関する研究だけに注目すべきです。カンナビジオールを特に扱う研究は少ないですが、予備研究は有望です。
2010年に行われた小規模の研究では、カンナビジオールが社会不安障害(SAD)患者の社会不安症状を軽減することが分かりました。被験者の脳スキャンには、不安感情に関わる脳部位への血流における変化が映し出されました。
この研究で、カンナビジオールは被験者の気分を改善しただけでなく、脳の不安に対する反応の仕方も変化させました。
2011年の研究でも、カンナビジオールが社会不安を軽減できることが分かりました。この研究では、公衆の前で演説することに関連する不安を治療するために、カンナビジオールだけに注目しました。
2014年に発表された研究では、CBDオイルが動物モデルにおいて抗不安・抗うつと密接な関わりを示したことが分かりました。
CBDオイルと不安障害
2015年に行われた過去の研究の分析では、CBDオイルは、社会不安障害、パニック障害、強迫神経症、一般的な不安障害、心的外傷後ストレス障害を含む数多くの不安障害に対する有望である、と結論づけられています。
しかしこの報告書は、CBDオイルの長期的使用に関するデータは限られている、と注意しています。研究は短期的な不安の治療におけるカンナビジオールの役割を大きく指摘していますが、その長期的な効果や長期治療としての利用方法に関してはほとんど知られていません。
2016年の事例研究では、カンナビジオールが外傷歴を持つ子供の心的外傷後ストレス障害(PTSD)や不安誘発性睡眠障害の症状を軽減できるか調査されました。カンナビジオールは被験者の子供の不安をサポートし、睡眠を助けたことが分かりました。
考察
大麻使用に関する研究は、特に喫煙した際に健康への悪効果を持つ可能性があることを示唆しています。
一方で、カンナビジオールのみに関する研究では、副作用がほとんど、あるいは全くないことが分かりました。これはCBDオイルが、依存を含む他の抗不安薬による副作用に耐えられない人々にとって優れた選択肢となる可能性を意味しています。
アメリカでは全ての州でCBDオイルが合法化されているわけではないので、CBDオイルを購入・使用する際の潜在的リスクについて自分で学ぶ必要があります。CBDオイルは規制物質法(CSA)のリストに入っていませんが、使用希望者は不安障害の治療に使用する前に医師に相談するべきです。日本でもサプリメントとしてCBDオイルを摂取することは可能となっていますが、同様にかかりつけの医師に相談することをお勧めします。
CBDオイルは不安障害のための治療薬として規定されていないので、使用するべき量や頻度などははっきり分かっていません。自分のニーズに合った適切な投与量を決定するためには、CBDオイルを扱った経験のある医師に相談するべきでしょう。日本ではCBDオイル自体の存在をしている医師は全体の1割にも満たないため、カンナビノイドやカンナビジオールの正確な情報を得ることをおすすめします。
今後のCBDオイルのあり方
CBDオイルの利点とリスクを評価するためにはさらなる長期的な研究が必要とされるので、不安障害に有用かどうかは現在カンナビジオールの役割がはっきりしないままというのが現状です。
しかし、他の治療薬が効かなかった不安障害を持つ人々にとっては、CBDオイルは代替的な解決策となる可能性があります。
不安のためにCBDオイルを摂取することを考えている人は、CBDオイルが適切な方法であるかどうか決めるために医師に相談することをおすすめします。
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