合成カンナビノイド「ナビロン」が糖尿病性神経障害の治療に有効か

ナビロンを使った実験調査

カナダはアルバータ州にあるカルガリー大学のホッチキス脳科学研究所で調査が行われ、糖尿病性神経障害や神経性疼痛に使われているナビロンに治療効果があることが証明された。ナビロンとは制吐薬や神経因性疼痛に鎮痛剤として用いられてきた合成カンナビノイドであり、「セサメッド」の名称でも知られている。大麻草に含まれている化学物質 THC を模倣した合成カンナビノイド・ナビロンは、科学的にカンナビス・サティヴァLが持つ活性成分に似ている。

研究チームは、12週間におよぶ偽薬無作為化臨床試験を行い、60人の糖尿病性神経障害患者を被験者とした。この結果、偽薬と比較してナビロンを摂取した際、被験者らによると、それまで患っていた痛みが和らいでいること、そして睡眠や不安感が改善したと報告した。

疼痛のつらさから患者を解放

「副作用も極めて少なく、糖尿病由来の神経性疼痛の治療をサポートするのにはよいオプションだと思われます」と、コーリー・トート博士(神経科医および研究チーム長)は言う。

トート博士はカルガリー大学のホッチキス脳科学研究所・臨床神経科学部において、慢性的疼痛を扱うセンター・クリニックに属している。

今回の事件調査で用いられた薬物であるジェネリック医薬品名「ナビロン」は、現時点ではカナダにおいて制吐剤として化学療法を行っている患者に提供されている。今回の研究は、糖尿病患者の持つ神経障害的疼痛の治療への処方に有効だというエビデンスとなった。ナビロンは、大麻草に含まれる化学合成物に似せた合成カンナビノイドだ。現在、カナダ保健省とFDAによる承認で、使用が許可されている。

「今回の研究で、困難な痛みの状態でカンナビノイドが医学的に有効であることがわかりました。トート博士率いるチームは、小規模でありながら、我々の臨床経験を確証に導いたものとなったのです。この悲惨な慢性的疼痛障害の治療に、更なる選択肢ができました」と、マーク・ウェア博士(マッギル大学ヘルス・センター准教授)がコメントした。

被験者からもうれしい声

2型糖尿病は、世界的に爆発的な蔓延を見せており、カナダもまた例外ではない。カナダにおける成人の実に10パーセント近くが、この2型糖尿病を発症すると言われている。糖尿病性神経障害というのは、神経が引き起こす疾患である。麻痺やうずき、炎症や痛みにさいなまれる。糖尿病患者全体のうちおよそ半分が、この糖尿病性神経障害を患っていると言われており、激しい痛みや睡眠障害などを経験するという。

患者であり、今回の被験者となったB氏はまず、この痛みが糖尿病性神経障害と関係していることは認識していた。5年前、氏は2型糖尿病と診断されている。実験調査に参加したことにより、氏はポジティブな結果を体験するに至った。
「それまで私の痛みは、歩けないほどひどかったのです。ナビロンを飲めば痛みが治まり、一日中過ごせます」。

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