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カンナビジオールが化学療法に伴う神経痛の予防に役立つ可能性

      2018/01/05

大麻から派生する化合物カンナビジオールは、がんの化学療法薬パクリタキセルを投与される患者における苦痛に満ちた神経障害の発生を防ぐ有望な新治療法となるかもしれません。国際麻酔研究会(IARS)の官報であるアネスシージア&アナルジェシア誌10月号に掲載された動物実験がその可能性を示唆しています。

「前臨床研究結果は、カンナビジオールがマウスにおいてパクリタキセルが誘発する異痛の発生を防ぐ可能性があり、したがって人体においても用量制限パクリタキセルが誘発する末端神経障害の予防に有効である可能性を示唆しました」フィラデルフィアにあるテンプル大学薬学部のサラ・ジェーン・ワード博士は述べています。

メスのマウスにおいてカンナビジオールはパクリタキセルが誘発する神経障害を抑制しました。

一般的に進行性乳がんまたは卵巣がんの治療において利用されるパクリタキセルは、神経損傷(神経障害)を引き起こすことがあり、痛み、無感覚、チクチク感などの症状をもたらします。神経障害は用量制限となりうる潜在的に深刻な合併症で、患者が勧告される完全な化学療法コースを受けることができなくなります。

カンナビジオールは鎮痛・抗炎症効果を持つ大麻抽出物で、大麻やその他カンナビノイドによる精神活性効果は引き起こしません。過去の研究でカンナビジオールは神経障害痛の治療に有望な効果を示しました。最新研究では、オスとメスのマウスがパクリタキセルを投与され、神経障害の発生を監視されました。

パクリタキセルは主にメスに多く異常な疼痛反応(異痛)を誘発したことが結果としてわかりました。パクリタキセルの投与量が多いと異痛が発生する傾向が高くなりました。メスのマウスがパクリタキセルの前にカンナビジオールで治療を受けると、異痛の発生が効果的に予防されました。

寒冷および機械的圧力に対する異常な疼痛反応も、カンナビジオールによって阻止されました。予防効果は恒久的で、カンナビジオール治療停止後も神経損傷の発生を示した証拠はありませんでした。神経障害痛はパクリタキセルの他にも脳損傷や糖尿病など数多くの要因によって生じることがあり、人体におけるカンナビジオールの効果を評価するためにはさらなる研究が必要です。

神経障害は治療が困難なので、リスクのある患者の発症を防ぐ有効な手段を見つけることが重要です。もちろん動物実験による研究結果は前臨床的なものに過ぎません。とはいえ、この研究結果は、神経損傷や異常な疼痛反応の発生に関与している可能性があるパクリタキセルによって誘発された重大な炎症プロセスを、カンナビジオールが無効化することを示す過去の研究を裏付けています。

新たな研究結果は、カンナビジオールがパクリタキセルを投与されている人間の患者において神経障害の予防に有効か調べる研究へと道を切り開きました。ワード博士ら研究者は次のように結論付けています。「カンナビジオールを用いた補助治療は、パクリタキセルが誘発する神経障害痛の予防または減衰において有効である可能性があり、またパクリタキセルを投与される患者の転帰を改善する可能性があります」

アネスシージア&アナルジェシア誌編集長でもあるコロンビア大学のスティーブン・L・シェイファー博士は次のように述べています。「カンナビノイドはさまざまな形式の鎮痛に有益です。この研究は、マウスの慢性痛モデルにおけるカンナビジオールの有用性を示しています。もし人体においても再現可能であるならば、人体に対する重要な有用性を持つ可能性があります」

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