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クリスティン・ネヴァダル・インタビュー:大麻農業と農薬

      2017/12/20

今回の大麻対話は、農薬規制、害虫処理、将来的研究の必要性に関する現状をテーマにお届けします。

プロジェクトCBD:本日はアメリカンズ・フォー・セイフ・アクセスの患者中心認証プログラム局長、クリスティン・ネヴァダルさんにお越しいただきました。クリスティンは、今ではカリフォルニア州栽培者協会として知られるエネラルド栽培者協会の共同創設者です。また米国植物製品協会大麻委員会栽培研究会の会長でもありますよね?

ネヴァダル:その通りです。

プロジェクトCBD:大麻耕作者にとって害虫管理は重要な問題です。最近、コロラド州やその他の州では、大麻耕作者から届いた植物原料で農薬の残留量が高かったという事実に取り組んでいます。この問題は実際のところ、どれほど広範囲に及ぶのでしょうか?

ネヴァダル:この問題がどれほど広範囲に及ぶのか正確に判断するのは難しいですね。正直に言ってこの問題は農薬に関する教育の欠如から来ていると思います。現在アメリカにおける全ての農薬は、適切な噴射の割合を定めている許容域値に従わなければなりません。私が言いたいのは「農薬は観賞用の作物のみに利用できるのか、それとも食用のために生産されている作物にも使用が認められるのか?」ということです。そして「食用作物にはどれほどの割合で農薬を使用してよいのか?」ということです。このために農薬のラベルには、例えばイチゴやかぼちゃ、トウモロコシなどに対してそれぞれ異なる噴射手順が記載されています。しかし大麻に関してはそれがありません。大麻農家は他の作物に関する過去の経験や、見聞きした成功体験などに基づいて農薬を利用しているというのが現状です。そして唯一の合法農薬製品は、 環境保護庁によって許容値を定める必要がないほど安全であると見なされています。これは許容値設定除外リストに入っています。

プロジェクトCBD:「許容値設定除外」とはどういう意味でしょうか?そして誰がその標準を設定し、誰が農薬を管理しているのですか?これは連邦政府レベルの問題ですか?それとも州レベルの問題でしょうか?

ネヴァダル:どちらも関わっています。環境保護庁(EPA)は全国的な農薬標準と許容値を設定します。それから各州はEPAが定めた連邦レベルの許容値設定除外リストを、さらに絞り込むことができます。EPAが規制するものに対して除外を広げることはできません。カリフォルニア州農薬規制省はEPAの許容値設定除外リストを調査し、硫黄などいくつかの製品を除外しました。連邦レベルではEPAは硫黄を許容値設定除外製品だと考えていますが、カリフォルニア州農薬規制省の見解は異なります。農薬規制省はEPAが考えているよりもリスクが大きいと見なしているのです。

プロジェクトCBD:カリフォルニア州には大麻耕作者のための標準が設定されていますか?オレゴン州やワシントン州、コロラド州では設定しようとしていますよね。

ネヴァダル:ええ。現時点ではまだありません。カリフォルニア州農薬規制省が決定または表明したのは、許容値設定除外製品と見なされる唯一の製品は大麻に関しても適用されるべきだということです。ラベルにはシグナルワードがあり、5つのカテゴリーに分かれています。大麻製品にシグナルワードが無ければ、それは許容値設定除外製品だと分かります。シグナルワードとは「警告」「注意」「危険」などのワードです。許容値設定除外製品にはシグナルワードが無いので、食用に生産された全ての作物が安全な製品であることを消費者に知らせることができます。また作物の生涯過程における噴射期間は必ずしも考慮される必要はありません。ですから耕作者が守るべき製品は、これらの許容値設定除外製品なのです。

プロジェクトCBD:イーグル20やエイヴィッドといった、大麻耕作者が栽培サイクルの異なる段階で使用することのある製品は、避けられるべきだということでしょうか?

ネヴァダル:もちろんです。これらの製品はかなり有害な農薬です。カリフォルニア州ではイーグル20もエイヴィッドも規制されているので、合法的に入手し、商用利用するためには塗布許可が必要です。これらの製品は違法です。どのように加工しようが、どちらの製品も大麻に使用するのは違法です。全ての州に関して同じことが言えます。

プロジェクトCBD:では農薬が許容値設定除外製品なら、どの段階で作物にその製品を使用しても問題ないのですか?

ネヴァダル:微妙な問題です。なぜなら大麻に関してそれらの実験を行ったことがないので、分かっていないことがたくさんあるからです。例えば、店頭で購入できる許容値設定除外製品のセレナーデという製品で知られる枯草菌についてみてみましょう。大麻に花がつき始めると、農薬製品は茎と花の間に隠れた感じになります。この農薬はバクテリアをベースにした製品ですから、バクテリアは生きていてカビの胞子を食べます。花が咲いた後などこの製品を噴射するのが遅く、日光があまり当たらないと、このバクテリアが急増してしまい、失敗することになります。

プロジェクトCBD:通常は日光がこのタイプの農薬を分解するわけですね。農薬は葉などの表面にとどまるのではなく浸透性になることはありますか?植物の中に浸透し、例えばオイルを抽出した際にエッセンシャルオイルにその農薬が混ざることはありますか?

ネヴァダル:農薬製品によります。許容値設定除外製品は浸透性ではない傾向にあります。許容値設定除外製品は植物の表面で作用することが大半です。しかし、植物の表面に残留すると、抽出プロセスで濃縮される可能性があります。またEPAによって研究されていないので分かっていない部分もあります。私たちが知らないことはまだたくさんあるのです。

大麻の疫病や害虫に関連するリスクに対処するのに最適なタイミングは、植物状態の初期です。目標は疫病に一度もかからないことです。ですから予防しなければなりません。予防と言ったとき気をつけるべきなのは農薬だけではありません。土壌をどのように扱っているか、土壌は生きているか、微生物や有益なバクテリアがいっぱいいるか、服に関して用心しているか、汚染された場所を歩いた後に同じ服と靴のままで耕作地に入っていないか、病原菌がついた服と靴で耕作地に入っていないか、などです。耕作者として私たちは疫病を持ち込まないように常に意識しなくてはなりません。また発病を防ぐために極めて安全な製品や対処法をどのように使用するかにも気を配る必要があります。疫病の発生が起こる完全な原因は、栽培者として非常に疫病が起こりやすい環境を作ってしまったからです。ですから私たちは環境の管理に注意しなければなりません。汚染スポットにも気をつけなければなりませんし、汚染された土壌や植物や服や堆肥に紛れ込んでいないか注意しなければなりません。これらは皆、予防的要素です。これらを考慮した結果、成功が得られます。

プロジェクトCBD:その考えは総合的な疫病管理コンセプトの重要性を強調しますね。単純に使用する農薬だけでなく、それが自然なのか安全なのか、害虫やその他問題に対処することなどが必然的に伴ってきます。

ネヴァダル:その通りです。もし私が屋外またはグリーンハウスなどの環境にいたら、換気装置の周りや耕作地の周りにどんな植物が生えているか気をつけますね。環境のバランス調整に役立つような利点をもたらすラベンダーやヤロウなどの植物を植えるかもしれません。私が気に入っているのはカマキリを放すことです。カマキリはあらゆるタイプの害虫を食べてくれますし、耕作地に残って毎年有益な効果をもたらしてくれます。

プロジェクトCBD:本質的にあなたのお話では、植物がすでに持つ作用を増幅することですね。植物は特定のタイプの動物や虫を引きつけるテルペンを放出し、それらの虫が捕食者を呼び寄せたり、遠ざけたりという風に。つまりあなたは基本的に、植物が持つ要素またはエネルギーと協力し、必要なものを増やしているんですね。

ネヴァダル:その通りです。それから環境のバランスを整えることです。べたがけの中にハダニがいるのを見つけたら、べたがけを剥がせば有益なものが入っていき、ハダニを食べてくれるので特に対処する必要はありません。それくらいシンプルにできることです。しかしそのために、極めて注意深く見ていなければなりません。また1年を通して耕作地にいて、害虫のことを考えていなければならないでしょう。例えば今なら有益な線虫を噴射するのに最適な時期です。

プロジェクトCBD:今というのはカリフォルニア州北部では真冬なわけですが。

ネヴァダル:もちろんです。暖かくなり始めるとすぐにウリハムシが卵から孵りますから、アザミウマも土壌の中で幼虫になっています。私たちが注意して、休眠期の冬の間に昨年1年間に体験した問題を考慮すれば、有益なものを用いて問題に対処できるのです。ある意味、農薬に対する見方を変え、極めて予防的に作業計画を立てることですね。

プロジェクトCBD:優れたアドバイスですね、クリスティン。本日はお越しいただき、感謝しています。

ネヴァダル:こちらこそありがとうございました。

参考:ProjectCBD

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