カンナビノイド成分は私たちの体にどのような効果があるのか、まだ明確には解明できていないが、臨床研究によって疾患の治療に役立つことが指摘されています。
癲癇患者へのカンナビノイド治療
科学や医学、技術におけるリサーチと出版を事業とするWileyのウェブサイト上で、サリー・ロバートソン博士による投稿があり、興味深いので紹介します。テーマは医療大麻を用いた癲癇患者への治療についてです。
近年、医療大麻が癲癇の治療や軽減に使われているのは、周知のとおりであるが、患者の所在地によっては医療大麻の解禁がなされておらず、医療難民を生むなど様々な問題が発生しています。日本やアジア諸国でも深刻化しています。
癲癇患者には医療大麻を使う自由があるのか否か？その答えを確定するには、さらなる活発な調査が必要であると、専門家らは述べています。
『エピレプシア』誌での連載では、癲癇やその他の神経疾患の治療において、医療大麻を用いた臨床研究がまだまだ足りないことが言及されているます。10年前に比べれば飛躍的に臨床研究は行われているのだが、、、
ドラベ症候群
コロラドはデンバーにおいて、癲癇プログラムのチーフを務めているエドワード・マー博士は、「医療のプロとして、CBDに抗癲癇特性があるという証明を得るべく研究を進めることが重要だと考えております」と述べています。
マー博士は、『エピレプシア』誌連載の筆頭ライターでもあるが、この連載にて、「ドラベ症候群」を患う子供のケースについて報告しています。
「ドラベ(Dravet)症候群」とは、「乳児重症ミオクロニーてんかん (SMEI)」とも呼ばれている 乳幼児が発症する難治性てんかんの一種です。時間にして10分以上の長い癲癇発作を伴うこの病気は、体温の上昇や光、ある種の模様などによって発作が誘発されるという。
CBDなどのカンナビノイドを投与
このドラベ症候群、原因となるのはナトリウムチャネルの遺伝子異常であり、非常に稀な病気とされています。そのため、研究調査が不足しており、解明できない部分も多いのが現状だ。さらに言えば、専門医も不足しています。日本では難病に指定されています。
マー博士は、このドラベ症候群を発症している子供に対し、CBDやTHCが含有されたヘンプの種を使った成分で、治療を行った。その結果、一日に50回あったけいれん発作が、月に２～３回までになったという。
こうした結果を受け、カンナビノイドを用いた癲癇治療への可能性が広がりました。
ドラベ症候群へのカンナビノイド治療
「ドラベ(Dravet)症候群」は、乳幼児の難治性てんかんの一種であり、10分以上の癲癇発作を伴う重篤な癲癇だとされています。博士は、ドラベ症候群を発症している子供にCBDなどのカンナビノイドを投与することで、一日に50回のけいれん発作をが月に２～３回までに抑えることに成功しました。
データ不足の解消が課題
さて、マー博士が上記の報告を発表した『エピレプシア』誌の連載だが、ロバートソン博士は同連載の別の記事についても言及しています。癲癇ならびに他の神経・精神の障害（不安障害や精神分裂症）にカンナビノイド治療を施すという内容である。
慢性的な癲癇に対しては、データが不足しており、THCやCBDが動物実験にて痙攣抑制の特性を持つことを調査するなど、研究そのものが急性癲癇に集中して行われていると指摘する。
CBD（大麻草が含有する非精神活性成分）とTHC（同じく大麻草が含有する主要な精神活性成分）を高レベルで摂取することで、効果を発揮することを近年の研究調査では主張されてきた。
しかしながら、いまだにデータだけでは、医療大麻の承認に働きかけることはできないのが現状である。
データの二重盲検ランダム化が必要
「癲癇におけるCBDやTHCの二重盲検ランダム化されたデータが不足しているのです」
そう発言するのは、ニューヨークにあるNYUランゴーン医療センター内の総合癲癇センター長、オリン・ドゥヴィンスキー博士です。
ドゥヴィンスキー博士に同調するのが、研究ディレクターを務めるマリア・ロベルタ・クリオ博士だ。クリオ博士によれば、新しい治療法の確立は喫緊の課題ではあるのだが、「結論を急ぐよりも先に、医療大麻における安全性や効能、さらにCBDのような構成要素に関する厳しい調査が患者には必要です」と述べています。
アメリカをはじめ、ブラジル、ヨーロッパでも癲癇発作の軽減に使われているのが、ヘンプメッズのCBDオイルです。
まさにカンナビジオールを癲癇症状に応用したパイオニアと言えるでしょう。特に小さい子供には軽い口当たりで飲みやすい【ゴールド・レーベル】を。余計な葉緑素を取り除き、なめらかでクセのない風味は、子供も味を気にすることなく摂取できると思います。
