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CBDとTHCが入っているサティベックスってどんな薬?

   

CBDに関する情報を調べているとよく出てくるのがこのサティベックスという薬。日本では販売されていませんが、海外では多発性硬化症などの治療に使用されています。大麻成分が含まれていながら処方薬として認可されているサティベックスの実態について調べてみました!

サティベックスはTHCとCBDを1:1の割合で含む大麻抽出薬剤です。

大麻草に含まれる化合物は、さまざまな疾患の治療に利用できることが知られています。THCとCBD、そして多種多様なテルペン、フラボノイドを抽出することで、蒸留製品や標準化製品に調合することができます。

イギリスを拠点に置く製薬会社GWファーマシューティカルズは、サティベックスとして知られるカンナビノイド口腔スプレーを製造しています。サティベックスにはTHC、CBDならびにその他カンナビノイドやテルペンが含まれています。

サティベックスは30ヶ国で医学的利用が承認されています。そのうち21ヶ国では、多発性硬化症のけいれん治療薬として販売することが認められています。

サティベックスとは何か?

サティベックスは別名ナビキシモル。大麻系口腔スプレーです。サティベックスは、大麻草から抽出された成分で作られた初めての調合薬です。サティベックスにはTHCとCBDを1:1の割合で含まれている他、大麻に含まれるその他化合物も含まれています。

サティベックスはGWファーマシューティカルズ社によって開発されました。GWファーマ社は、1998年に研究目的として大麻を栽培する政府発行の独占免許を取得しました。

サティベックスは極めて高価で、カナダ、オーストラリア、イギリス、スペインなど特定の国で処方箋を受けた場合のみに入手可能な薬です。アメリカでは入手できませんが、サティベックスは現在、がんの疼痛治療薬としてFDAの承認を待っています。

サティベックスの効き方

サティベックスはペパーミント味の口腔スプレーです。各100μlの噴射には2.7mgのTHCと2.5mgのCBDが含まれており、口内や舌などに直接成分を届けます。活性成分は、口内壁を通じて血流に吸収されます。

この方法で摂取すると、即座に効果を感じることができます。この点で、カンナビノイドが血流に吸収されるために消化しなければならず、効果が出るまで1時間かかるし食品とは異なります。

大規模に研究された特殊製品ですが、他の調合薬と同じようにサティベックスにも副作用があります。

臨床試験では、不安、気分の変化、妄想症などを報告した患者が一部いました。しかしこれらの症状は比較的軽度で、耐容性は良好でした。また摂取をやめるとすぐに副作用の症状はなくなりました。

使用を始める際は、理想的な治療計画を見つけるために最大2週間かかります。その間、さまざまな投与量や投与のタイミングを試します。

サティベックスの効能

サティベックスは、多発性硬化症患者の筋肉けいれんを抑制し、また神経痛を軽減し、睡眠も改善することが分かっています。サティベックスにはTHCとCBDが同じ割合で含まれています。THCとCBDは一緒に摂取されることで相乗効果をもたらします。

例えば、CBDはTHCによる不安や妄想誘発効果を軽減することが知られています。サティベックスは同じ割合でTHCとCBDを含むので、THCによる副作用が軽減されます。

またサティベックスは多くのテルペンも含んでいます。テルペンは、大麻草特有の香りや味を作る化学物質です。さまざまなテルペンは、フルーツ、ナッツ、松、木、柑橘系など異なる風味に関連しています。

テルペンもまた、アントラージ効果を通じてTHCとCBDの医学的効果を強化すると考えられています。

サティベックスに含まれるすべての医学成分は、それぞれの成分を個別で摂取するより一緒に摂ることでより大きな効果を発揮します。

サティベックスの医療用途

これまでのところサティベックスの治療利用が承認された疾患はごくわずかです。主な利用は多発性硬化症に関連する筋肉けいれんの治療用ですが、多発性硬化症のその他複数の症状にも対処できます。一部の国では疼痛管理の治療にも認められています。

・多発性硬化症の筋肉けいれん

サティベックスは、多発性硬化症に関連する筋肉けいれんの治療に有効であることが臨床的に証明されています。

2007年にサティベックスを使用する多発性硬化症患者189名が参加した研究では、抵抗型の多発性硬化症治療における長期的な有効性および薬剤耐性を裏付ける証拠が見つかりました。サティベックスを使用する患者の40%に筋肉けいれん症状の大幅な減少が見られました。

とはいえ、サティベックスは多発性硬化症に関する唯一の治療薬ではないので、他の処方される治療薬と共に使用することが勧められます。従来の治療法が十分でなく、代替役を求める患者に対して勧められています。

・疼痛

2012年にがんの痛みに苦しむ360名の患者を対象に行われた研究で、サティベックスの鎮痛作用の有効性が調査されました。サティベックスを低用量〜中用量摂取した患者に大きな鎮痛効果が見られ、睡眠も改善されたことが結果で分かりました。

2007年に神経障害痛を持つ125名の患者を対象に行われた研究では、サティベックスを摂取した患者はプラセボを摂取した患者よりも大きな鎮痛効果を得られたことが分かっています。

・睡眠障害

サティベックスは痛みによる不眠症の緩和にも有効です。

サティベックスを使用する2000名の患者を調査した2007年のメタ分析では、がんやリウマチ関節炎といった広範囲の疼痛疾患を持つ人において睡眠改善に有効だったことが分かりました。

・承認されていない利用法

上記に挙げた承認されている利用法のほかに、以下の疾患の治療にも有望であることが示されています。

関節炎:小規模の治験でサティベックスがリウマチ関節炎患者の痛みを軽減し、睡眠の質を改善したことが分かりました。

膀胱機能不全:小規模の治験でサティベックスが多発性硬化症患者の膀胱症状を軽減したことが分かりました。
脊髄損傷:小規模の治験でサティベックスが脊髄損傷患者の睡眠、筋肉けいれん、睡眠の質を改善したことが分かりました。

まとめ

サティベックスは、筋肉けいれん、睡眠障害、疼痛を含む多発性硬化症の症状の治療薬として優れた可能性を示しています。口腔スプレーはTHCとCBDの医療効果を標準化されや投与量で提供します。サティベックスは、他の治療法に反応しなかった多発性硬化症患者に対する有益な治療オプションです。

サティベックスが認可されている国

サティベックスは上記にもある通り、イギリスやカナダのほか、オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、アイスランド、オランダ、ノルウェー、ポーランド、アイルランド、イタリア、スロヴァキア、スペイン、スウェーデン、スイス、リヒテンシュタインなど主要なヨーロッパ諸国、そしてニュージーランド、ブラジル、コロンビア、チリ、アラブ首長国連邦、クウェート、イスラエルで認可されています。

日本では?

日本では残念ながら承認されていません。しかし実はアメリカでのサティベックス開発・販売権を持っているのは日本の大塚製薬なのです!大塚製薬が2007年にGWファーマシューティカルズ社とライセンス契約を締結しています。日本の製薬会社が関わっているのに本国で入手できないというのは、なんとも歯がゆい現状です。しかしこればかりは日本の大麻取締法や世間の大麻に関する認識が変わっていかなければ、国内での使用は難しいでしょう。

参考:LeafScience

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