ローズ・マッゴーワンが薬物不法所持罪で指名手配

ヴァージニア州で女優のローズ・マッゴーワンに対して、規制薬物を不法に所持したとして逮捕状が発行されました。

AP通信によると、逮捕状は2月1日にワシントン空港機関警察庁によって発行されました。警察は1月20日、ワシントン・ダレス国際空港への渡航後、マッゴーワンのカバンの中に微量の薬物を発見したとされています。

ワシントン空港機関の報道担当官ロブ・インリンは、マッゴーワンに連絡を試みたが反応がなかったと話しています。

「1月20日に到着した便にマッゴーワンが忘れた荷物は、薬物検査で陽性反応が出ました。警察はマッゴーワン氏に、ヴァージニア州ラウドン郡裁判所に出頭するよう連絡を試みました」

その間に空港警察は逮捕状を発行し、全国警察データベースに登録された、とインリンは認めました。

マッゴーワンを黙らせる企み?

マッゴーワンが逮捕状のことをいつ知ったかは明らかではありませんが、月曜日の午後マッゴーワンによるツイートから全国ニュースになりました。

現在44歳のマッゴーワンは、ハリウッド・プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラを非難して、最近ニュースの話題となっていました。この逮捕状は、マッゴーワンを黙らせるための大規模な陰謀の一つだと信じています。

「彼らは私を黙らせようとしているのかしら?なんて汚いの」マッゴーワンは月曜日の午後、逮捕状に関してツイートしました。

マッゴーワンは、ワインスタインによるおぞましい性的虐待の歴史に関して発言した50人以上いる女性たちの一人です。マッゴーワンは金曜日にデトロイト市で開かれた女性コンベンションで、映画会社の重役によって暴行を受けたと主張する自らの人生について詳細を語りました。

「私は20年間、沈黙させられてきました。尻軽女だと辱められてきました。脅しを受けてきました。私は中傷されてきましたが、私もあなた方と同じなのです。セットの裏で私に起きたことは、社会の中で私たちみんなに起こることと同じです。これ以上、我慢してはいけません」

逮捕状が発行されたという現状は脅しの策略によるものだとマッゴーワンは確信しています。そしてそれは彼女だけではありません。ソーシャルメディアでマッゴーワンを擁護した複数の人々にも同様のことが起こっています。

「もしマッゴーワンが口止め料として数百万ドルを受け取っていたら、これがニュース記事になることはなかったでしょう」作家アシュリー・マリー・プレストンが断言したツイートは、のちにマッゴーワンによってリツイートされました。

「マッゴーワンがハリウッドの捕食者に対して発言した後にこのことが起こったのは偶然ではありません」ジャーナリストのローラ・ルーマーも書いています。

マッゴーワンの薬物所持罪

マッゴーワンの逮捕状が現在話題となっている議論への発言によるものかどうかは別にしても、タイミングが不自然だということは否定できません。さらに、ハリウッドの著名人が過去の性的被害について告白した後に薬物所持罪が明らかになったのはこの1ヶ月間で2度目です。

先週、元子役スターのコリー・フェルドマンが、ハリウッドの有名人によって性的暴行を受けたと先日主張し、大麻所持で逮捕されました。フェルドマンもまた、偶然というにはできすぎているタイミングで逮捕状が出た、と考えています。

「実際このタイミングは皮肉的です」とフェルドマンはツイートしました。

カナダ人俳優・映画監督のコリー・ボウルズも、奇妙な類似に気がつき、その懐疑心をツイートで露わにしました。

「コリー・フェルドマンとローズ・マッゴーワンが逮捕状を出された…。全く普通のことでしょう」

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ローズ・マッゴーワンに対する逮捕状がワインスタインに対するセクハラ糾弾を黙らせるためのものなのか、真意は定かではありません。しかし、逮捕状の件がニュースになる前にも、10月はじめ、一時的にマッゴーワンのツイッター・アカウントが停止されています。不適切な発言が原因だったということで、現在は停止処分を解除されていますが、それも関連があると言えるのかも知れません。

ちなみにマッゴーワンはTVドラマ『チャームド〜魔女3姉妹〜』『ワンス・アポン・ア・タイム』で有名なハリウッド女優ですが、実は大麻産業の投資家であることが2016年に分かっています。ハリウッドでは他にも、ウーピー・ゴールドバーグやウディ・ハレルソン、セス・ローガンら著名人が大麻産業の投資家として知られています。マッゴーワンが違法に所持したとされる薬物の詳細は明らかになっていませんが、もしかしたら大麻産業と結びつけられての逮捕状発行だったのでしょうか。

参考:HighTimes