医療大麻にあなたは賛成、それとも反対

世界では医療大麻の導入を推進している動きが各国レベルで巻き起こっている。
そもそも医療大麻は私たちの体にとって有益なのか?という疑問を抱く日本人は多いと思います。世界ではそのような問題レベルではなく、各疾患の緩和や完治を目指し研究が行われているのが現状なのです。

この問題を語るうえで重要となるのが大麻草(マリファナ)という植物をどういう視点でとらえるかが一番のキーポイントなのだ。

というのも、日本人にありがちな発想で大麻草、マリファナは薬物であるからダメだ!という一方的な意見や思想をお持ちの方たちにとっては絶対受け入れがたい問題となる。そのような思考の方は勿論、生涯医療大麻を使用しないわけであって現代医学の新薬などを使用するばいいだけの話となります。

医療大麻に反対している人を決して悪いと言っているわけではない。むしろ当然の意見であり、私たちは教育課程で大麻草が薬物だと学んできたのですから。
しかし、現在医学が進んでいるからという安易な考えだけで病気が治る!なんて考えは捨てなければいけないと私は思っています。

植物には漢方やハーブ成分とされるものまで多種多様にあります。私たちの体を健康に維持してくれたり、または病気から守ってくれる成分も多く存在します。植物には様々な薬効があることをご存知の方も多いと思います。

大麻を植物(漢方)であるという角度から見るのか、それとも薬物であるという認識だけで議題に目もくれないのかでは全く異なってしまいます。

薬物であるから違法だということでいえば、モルヒネはどうなるのだろうか?

何も反対派の揚げ足をとっているわけではありませんが、時として末期がん患者の方の苦痛を緩和するために鎮痛剤でモルヒネを投与することは誰でも知っていますよね?

ではこのモルヒネという成分はどんな成分を意味しているのか知っていますか?

モルヒネはアヘンに含まれる成分を指しています。お気づきの方もいらっしゃると思いますが、麻薬の代名詞であるヘロインは、アヘンに含まれるモルヒネから作られる麻薬なのです。

末期がんを患った経験がある方や親族などで目のあたりにした方は知っての通り、毎日身体に激痛が走ることにより体力は消耗し、やがて憔悴してしまいます。

日本でも末期がん患者の方にモルヒネを投与する際は必ず家族の承諾を得て投与するなど厳格なルールのもとで痛みを緩和することを前提に使用しています。

末期がん患者の方は日々の痛みが苦痛で自殺を考える人も多いそうです。日本で医療大麻の問題を勇敢に取り上げた山本さんという方がいらっしゃいました。その方もオピオイド系の鎮痛剤では効果がなかったものの大麻を吸ってからは体力が回復するまでに至ったそうです。

モルヒネが合法で大麻が違法というのも何か違和感を覚えませんかね?

個人的な意見を述べさせていただくと医療大麻の導入に何が問題なのか、正直わからないといのが本音です。そうまでして患者さんや難治性疾患の方に対して使用する権利を認めないないのか、何も嗜好品のマリファナを解禁しろ!と言っているわけではありません。

欧米などでは難治性の疾患や重篤な患者さんの緩和ケアに役立てられているという事実があるのにも関わらず、頑なに拒むのは間違っていると思います。国内で研究するとか何か国策として取り組むべき問題だと私は思います。

医療大麻で救われる命があるのであれば、患者さん自身が試すことを選択する自由な権利を与えるのが政府として本当の役割なのではないか、シンプルにそう思いませんか?

誰だって生きる可能性があるのなら生きたい!可能性に懸けてみたい!と思うのが人間だと思います。最近体調が悪くて明日病院に診察しに行ったとしますよね?診察で末期がんです。あなたの余命は三か月から半年ですと伝えられたらどうしますか?可能性に懸けずにただ終わりを待っていられますか。

それを根拠もなくダメだ!って言われても。。まだ反対する根拠が明確にあるのであれば納得します。
ダメ!だっていう人のほとんどが大麻草の知識がなく、勉強もせず、頭ごなしに反対されても納得できるようなものではありません。そんな理不尽な物言いが通用したら何でもありな世界になってしまいます。

人によっては知識があっても自身の立場で法律を厳守しなくてはいけないがために反対って方もいると思います。きっと多いはずですよ。

世界の研究者たちが大麻の研究データを分析し、判断したことを法律がダメだと罰しているのは明らかにおかしいです。ここで政府は何やってんだ!となりがちですが、実際わたしたち国民が立ち上がらないのが一番いけないとも思います。

欧米では(特にアメリカ)では、国民が立ち上がって自分たちの権利を主張し、正しいやり方で医療大麻を解禁しているケースが殆どです。医療大麻に限って言えば保守派の州などが解禁することに難色を示していますが、ここ数年すれば全州で解禁されると思います。科学的根拠や実体験に基づいたニュースが世界中で拡散し続ける現代においてもっとよい環境を築き上げることは少なから可能だと考えています。

他国は他国、自国は自国という考え方も時として正しいと思いますが、可能性に懸けてみたい方たちにとってベストな選択をさせてあげられるような国であってほしいと思います。