ミズーリ州で56家族が合法的に栽培されたCBDオイルを入手可能に

ミズーリ州は深刻な発作疾患を持つてんかん患者のために、初となるCBDオイル製品を生産しました。

 

ミズーリ州初の医療大麻が、ミズーリ州で許可証を持つジェイソン・ストロシードによって栽培され、合法的に販売されます。これはてんかんに対する CBDオイルを生産するために種から栽培された初の医療大麻で、処方箋があれば入手することができます。

 

FOX2ニュースによると、初めてのCBDオイル製品はパシフィックのMOグリーンハウスにて6月に種が植えられ、10月に収穫されました。ミズーリ州の医療大麻法は、難治性てんかん治療におけるCBDオイル用のみヘンプの生産を認めています。

 

エイデン・マーカム一家は、ミズーリ州でヘンプ抽出物登録カードを与えられた56家族の一つです。この登録カードは、ハイテクなセキュリティ方法を用いて不正が分かるように作られています。カードが擦られるとインクが消え、後からインクが戻るのだ、とストロシード博士は説明します。これが認証手段です。

 

ヘンプから抽出されたCBDオイル:セキュリティは?

 

CBDオイルは「精神活性化」など不純な動機のために使用される危険はないので、これほど不正行為に対して警備が厳重なカードは興味を引きます。ヘンプは、大麻の精神活性成分であるTHCをほんのわずかしか含みません。採択されている警戒レベルはちょっと度が過ぎるでしょう。

 

州がストロシード博士に各製品を分析するためにイリノイ州にある検査所に送るように要求していることを考慮すると、どのシステムも喜んではいません。誰も精神活性化されることが無いように、高濃度THCを含まないか確認するために分析が行われます。

 

処方薬で死にかけたエイデン

 

エイデン・マーカムは少なくとも10種類の処方薬を摂取していましたが、どれも効果的ではありませんでした。母のアシュリーは、1種類の薬によってエイデンは食べる力を失ってしまったと言います。「この薬はエイデンの筋肉をあまりに萎縮させてしまったので、エイデンは飲み込むことができず、喉を詰まらせたり、吸い込んでしまったりするんです」アシュリーは説明しました。

 

マーカム家は以前まで、エイデンの発作に試すCBDオイルを入手するために医療大麻が合法な州まで旅しなければなりませんでした。CBDオイルは大きな効果を示しました。「1日中起こっていた発作がたった数回になったんです。CBDオイルを試した時、エイデンは初めて笑いました」

 

エイデンと1日過ごしたら誰もが意見を変えるでしょう

 

医療大麻に反対する人を1日でもエイデンと過ごすために自宅に招くことができたら、誰もが見解を変えるだろう、とアシュリーは言います。次から次へと発作が起こり、発作による筋肉痙攣がもたらす痛みに耐えるエイデンを見れば、どんな人でも考えを変えるでしょう。

 

マーカム家は、ミズーリ州初の合法CBDオイルを購入するために、ミズーリ州スプリングフィールドからチェスターフィールドまでドライブしました。一家は、ジェイソン・ストロシード博士からエイデンのための薬を合法的に入手できることを心から喜んでいます。

 

てんかんのためのCBDオイル

 

GWファーマシューティカルズ社は現在、深刻な発作及びてんかんのための大麻系薬剤、エピディオレックスを開発中です。てんかんに対する活性成分はCBD抽出物ですが、全草による効果はありません。ご存知の通り、メコーラム教授は全草抽出物が持つ「アントラージュ効果」が有効性を高めるのだと述べています。アントラージュ効果とは、大麻に含まれるカンナビノイドやテルペンなどの成分が一緒に摂取されることで、相互作用し、効果が増大することを示す作用です。大麻には多くのカンナビノイドが含まれており、単体で使用するよりも一緒に摂取したほうがより強力なのです。全ての化合物が相互作用することによってより強力な治療効果が出ると考えられています。

 

CBDのみでもてんかん発作の抑制に効果があることを示す臨床試験の結果が出ていますが、実際にはその他多くのカンナビノイドを全て含む大麻の全草抽出物の方が高い発作抑制効果を持つと主張する人も多くいます。しかし全草抽出物の場合は、違法物質に指定されるカンナビノイドTHCなども微量ながら含まれるので、正式な薬剤としてFDAによる承認を得るのは難しくなります。だからこそ現段階では、CBDが主成分の薬であるエピディオレックスが開発中なのです。