『ライド・ウィズ・ラリー』がパーキンソン病患者に対するCBDオイルの効果を提示

アメリカに住む大半の人々は医療大麻が正当な薬であることに同意し、過去20年にわたり合法化を進めてきました。アイルランドやその他多くの国々は、数十年にわたって科学的証拠を入手することに対する規制があったにもかかわらず、それに注目し、それに応じて法律を制定しています。では何故イギリスはこれに遅れをとり、大麻の薬効を数千もの患者に与えるのを拒否しているのでしょうか?

 

パーキンソン病は、CBDオイルによって消耗性症状を好転させることができる疾患のほんの一つです。

 

オンラインメディアThe Canaryが、パーキンソン病患者ラリー・スミスが使用したCBDオイルの効果を見て、医療大麻の支援に参加するようイギリス市民に呼びかけました。

 

ラリーが初めてパーキンソン病のためにCBDオイルを摂った時のことを撮影したこの動画は、ドキュメンタリー映画『ライド・ウィズ・ラリー』の一環として撮影されました。動画では、医療大麻支援者のパーキンソン病患者が元警察官のラリーにCBDオイルを与えます。数分のうちに、不随意運動やけいれん、震えなどの深刻な運動障害が弱まり、ラリーは声が出るようになりました。

 

望みはごくわずか

 

パーキンソン病は進行性神経疾患で、一度診断されたら治る見込みはほぼありません。治療薬には深刻な副作用もあります。パーキンソン病の症状は重篤な機能障害で、生活に大きな影響を与えます。患者は病気の進行を止められないと分かっているので、鬱状態は避けられません。

 

一方で、大麻が運動障害を好転させ、痛みを緩和し、睡眠を助け、パーキンソン病患者の生活の質を改善させることを結論付けた小規模の研究が複数あります。

 

CBDオイルは非精神活性

 

大麻の副作用は、CBDオイルには当てはまりません。CBDは非精神活性であり、気分に影響したり、幻覚や認知障害を引き起こしたりしないからです。

 

では何故ラリーのような人々が、CBDオイルが有益であると自分で決めることができないのでしょう?パーキンソン病患者はこの人生を変えるような薬へのアクセスを否定されるべきではなく、普通に店舗で購入できるようにすべきです。これが、ラリーのドキュメンタリーのなかで支援者たちが主張する見解です。

 

アイルランド保健相サイモン・ハリスは法制定過程に対する支持を明白にしており、アイルランドは法案審議過程まで進める可能性があります。アイルランド国会議員の大半が医療大麻を承認することが期待されています。

 

イギリスには現在、アルツハイマー病患者が85万人、がん患者が35万7000人、AIDS患者が10万1000人、多発性硬化症患者が12万7000人います。この全ての人々が、医療大麻の恩恵を受けることができます。

 

パーキンソン病のためのCBDオイル

 

大麻が効果的な治療薬であることが証明されたてんかんや脳性まひなどの疾患のほか、パーキンソン病も優先的に考慮されるべきだ、とイギリスの活動家は主張しています。

 

ある読者は次のような正当なコメントを残しています。効力に関する科学的証拠が非常に乏しい、証言または文化的信念を根拠にした健康製品は大量にあるのに、大麻は何故だめなのでしょうか?

 

大麻に関して行われた研究では、良好または最低でも「有望な」結果が繰り返し出ています。また、ラリーのケースで話題となっているのはTHCではなくCBDなのですから、問題は無いはずです。この動画が示す証拠は印象的で、撮影のためだけに演じられたというのは不可能です。CBDはラリーの精神を活性化させません。しかしラリーは、CBDが役立つ人々の一人なのです。