ドラベ症候群を患う少女から首相への手紙「私たちを助けてください」

今週オーストラリアでは、医療大麻を支持する組織グリーンライトが設立されました。グリーンライトは、大富豪の慈善家バリー・ランバートや母ルーシー・ハスラムといったオーストラリアの重要な医療大麻活動家の一部を一つにまとめるでしょう。

 

ランバートの孫娘ケイトリンからオーストラリア首相に当てた公開書簡(下記に掲載)のなかで、ランバート家は、健康が医療大麻に対する継続的なアクセスがあるかどうかにかかっている個人に関して、より深い思いやりを示すことを求めています。

 

5歳のケイトリンはドラベ症候群と呼ばれる稀なてんかんに苦しんでいます。ドラベ症候群の一部の事例では、1日に数百回の発作を起こすことがあります。

 

従来の薬がケイトリンの病状に効果を示さなかったとき、ランバート家は、CBDが豊富な大麻オイルの接種後に発作がほぼ消えたシャーロット・フィジーのようなケースに希望を見つけました。

 

ランバート家がケイトリンにCBDオイルを与え始めると、即効的な改善が見られました。それ以来、たまたまオーストラリアで最も裕福な男性の一人であったケイトリンの祖父バリーは、医療大麻研究のために数百万ドルの寄付をしました。

 

しかし、ランバート家の最善の努力や連邦法の修正にもかかわらず、その進歩は腹立たしいほど遅々としています。

 

現実的な進歩が見られなかったからこそ、グリーンライトが発足しました。グリーンライトは、思いやりのある医療大麻の供給者に対する強制捜査を止めることも求めています。

 

ABCニュースとの最新インタビューでハスラムは次のように話しています。「私たちは思いやりのある供給者に対する強制捜査をやめなければなりません。犯罪である娯楽用市場に向けた供給と思いやりのアクセスのために供給する人とでは、極めて大きな違いがあります。私たちは現在怒っていることから犯罪の方を除外する必要があります。なぜなら今も、医療の必要性がある人がいるからです」

 

グリーンライトは翌2週間にわたり、注目を集めるメディア・イベントを企画しており、個人的にオーストラリア首相マルコム・ターンボールも招待しています。

 

ケイトリンの手紙

 

オーストラリア首相と州首相の方々へ

 

私の名前はケイトリンです。私は5歳で、ドラベ症候群という稀で壊滅的な型のてんかんを患っています。残念ながら、天然の大麻草抽出物を使用する前にあった数百回の発作が原因で、脳損傷があります。このために、私の代わりに祖父母(バリーとジョイ・ランバート)が手紙を書いてくれています。

 

私があなた方に分かっていただきたいのは、私や私のようなたくさんの子供たちにとって大麻草抽出物は、発作抑制に関して最良の治療薬であることです。大麻抽出物を摂る前、医者や専門家はたくさんの製剤を試しました。そのどれも私の発作を止めてくれませんでした。これらの製剤はとても悪い副作用を起こすことで知られているので、今私はその薬を飲んだことを後悔しています。大麻抽出物を摂り始めてから、私が病院で過ごした数多くの夜は89%も減りました。

 

首相へ。私が健康でいられるために食べている大麻草抽出物は、アメリカを含む多くの国で合法です。私がこの天然植物抽出物を食べるという基本的な人権は、健康を維持するために天然の果物や野菜を食べるのと同じ権利ですよね?去年、政府は、本当にそれを必要としているオーストラリア人に対して医療大麻を入手できるようにすることを約束しました。それはまだ実現していませんし、あなたが法律を変えたので状況はさらに悪化しています。

 

大麻は私の病状をとても大きく改善しましたし、それを医者や専門家も記録しています。ですが、私たちがどんなに頑張っても、いまだにこの薬を合法的に手に入れる許可を保健省から与えられていません。政府は、これまでしてきたことに関する真実を国民に伝えていません。だからこうして私の祖父母が、今も苦しみ続けている数千のオーストラリア人を代表して、この手紙を必ず公開できるようにしてくれています。

 

「もし私があなたの孫だったら」同じことが起こったでしょうか?国民は政府によって、医療大麻は入手可能で必要とする人に届けられていると信じるように仕向けられています。これは真実ではありませんし、最近の法改正もこの薬を必要とする人々に対して何も改善していません。

 

法律とそれに伴う規則は、オーストラリアで大麻を栽培し、そこから製品を作るのを信じられないほど困難にしています。スーザン・レイ(前保健相)は、大麻(そして大麻だけ)を海外から入手するのを他の薬よりもずっと困難になるように現存の規則を変更さえしました。もし私が今後も歩くことができ、10歳になるまでに話せるようになりたかったら、私は3年後ではなくて今、大麻抽出物へのアクセスが必要なのです。

 

幸いなことに私の父が、私のために法律を犯してくれています。父は警察に告発されました。父は、私がより良い人生を送れるためなら刑務所に入ることを約束しています。政府は私たちを守るはずだと思っていましたが、その代わりに父やジェニー・ハラムのような素晴らしい人たちが犯罪者にされています。彼らは、その病気が大麻とその抽出物によって緩和されるという、唯一の犯罪を持つ人々を助けただけなのです。

 

ですが、どうか私をかわいそうに思わないでください。この手紙は、私のように痛みや苦しみを和らげるために天然の大麻抽出物に頼っている数千のオーストラリア人を代表しています。そして私のように、彼らも犯罪者とみなされていますが、それは間違っています!

 

最近、政府は、オーストラリアで最も有名な大麻・医療大麻反対派に対して、「証拠を再調査」し、大麻を勧めたい医師に向けたガイドラインを書くように求めました。これらの人々には、政府の主な反大麻組織である全国大麻防止・情報センターの元所長も含まれています。どうか「政府は医療大麻の鶏小屋担当にキツネを任命」を読んで、誰が今治療を必要とする数千のオーストラリア人を代表して、医療大麻ガイドラインを書くように選出されたか知ってください。首相は、政府が望む結果を得るためにこれらの専門家を選出したのですか?

 

どうか思いやりを見せてください。私の命も数多くのその他オーストラリア人の命も、首相にかかっています。あなたもオーストラリアも、どれほど多くの普通の、それが無ければ法律を遵守する家族が、健康目的のためだけに“違法な”大麻抽出物に頼っているか驚くでしょう。政府が命綱を奪い、お役所仕事と聞こえのいい言葉以外は何も提供してくれないために苦しみに耐える彼らの動画や体験談を聞けば、もっとショックを受けると思います。

 

首相と州首相の方々へ。関心を持つオーストラリア人は翌2週間にわたって、大規模なメディア・イベントを開催します。私も参加しますが、多くの人々が私にこう聞きたがっています。「助けになる薬を得る権利を奪われて、人権義務を満たしていると本当に思いますか?」私は個人的に首相と保健相の皆さんをこのイベントにご招待します。そこで、真実を見ることができるでしょう。

 

どうか私たちを助けてください。

 

ケイトリン・ランバート