ペンシルバニア州上院議員が医療大麻と癌について発言

ペンシルバニア州レバノン市共和党員のマイク・フォルマー上院議員は、癌のための化学療法を受けていた際、まだペンシルバニア州で合法化されていなかったにもかかわらず、医療大麻を求めて隣の州に行ったことを認めました。

フォルマー上院議員が、医療大麻と癌治療に関する体験を語りました。

フォルマー上院議員に対してザ・ヨーク・デイリー・レコードが行ったインタビューについて、フィリー・ボイスが伝えています。フォルマー上院議員は、2016年4月に州知事トム・ウルフが署名した医療大麻法案の発起人でした。ペンシルバニア州で医療大麻受給資格が認められている17の疾患の一つは、がんです。

患者は医療大麻オイル、錠剤、軟膏の使用を認められますが、販売開始は2018年半ばに予定されています。

大麻と癌

フォルマーは、医療大麻が癌から救ってくれた、と固く信じています。医療大麻は間違いなく回復への道のりを少し軽くして、耐えられるものにしてくれた、とフォルマーは言います。

医療大麻は食欲を増進してくれた、とフォルマー。そのおかげでフォルマーは、最低6ヶ月は“やられた”状態にされてしまうような治療法を回避することができました。

医療大麻支持者は、当時のフォルマーに圧倒されました。

癌の治療法としての大麻に多くが賛同

多くの人がフォルマーに賛同するでしょう。そのようながん患者の一人に、結腸がんのために腸の一部を切除したジェフ・モロソがいます。モロソのがん専門医は、化学療法を12セッション受けなければならないとモロソに伝えた際に、吐き気、不安、不眠症のための薬を処方しました。

大麻入りコーヒー

モロソは仕事日をこれ以上失う余裕がありませんでしたが、化学療法の後ではすっかり弱っていました。担当医に処方された薬は、状態をさらに悪化させました。友人が医療大麻を勧めてくれたので、モロソは医療大麻について調べ始めました。化学療法7回目の頃までに、モロソは5mgの大麻をコーヒー豆と一緒に使用し始めていました。モロソはしっかりして、これ以上ないほど幸せでした。70歳のモロソは、がんから回復して2年が経ちました。

全てに対応する1つの薬

フォルマーと賛同するもう一人の人物は、サンフランシスコ総合病院血液科・がん科長のアブラムス医師です。アブラムス医師は毎日痛み、食欲減退、嘔吐、不眠症、うつ症状に苦しむがん患者を診てきました。大麻は、食欲を増進し、吐き気を軽減し、睡眠を助け、気分を上げるように見える唯一の薬です。これら全てに対処するためには6つの異なる薬を処方しなければならないが、これらは互いに、または化学療法と調和しないことがある上、副作用を引き起こす可能性がある、とアブラムスは言います。

研究のための資金

ペンシルバニア州出身で、ペンシルバニア大学ペレルマン医学大学院の教授であるデヴィッド・カサレット博士は、「酩酊: 医師による医療大麻の事例」と題された本を執筆しました。医療大麻は緩和ケアにおいて非常に有益だが、これまで緩和ケアに関する研究に対して十分な資金援助がなかったために、裏付けとなる研究が不足している、とカサレット博士は言います。これは変わりつつありますが、それでもまだ他の疾患回復治療法に関する資金を得る方がずっと簡単なのだ、とカサレットは話しました。

カサレットによると、がん闘病に関して患者はうまくやることができますが、未だに多くがそのなかで苦しんでいるので、そこに注意する必要があります。医療が緩和を提供できないとき、多くの患者が医療大麻によって疾患を管理し、症状を緩和しています。

出典:Endoca