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未来の鎮痛剤:カンナビノイドは本当に痛みを緩和するのか?

      2017/09/05

慢性痛は公衆衛生問題の大きな部分を占めるようになりました。ABCニュースの調査によると、アメリカでは3800万人の成人が慢性痛に苦しんでいます。

 

オレゴン健康科学大学で行われた疼痛管理の研究は、カンナビノイドによる鎮痛方法を提示しています。研究はジャーナル・オブ・ニューロサイエンス誌に発表され、「カンナビノイドは鎮痛剤に代わるか?」と問いかけました。

 

科学者は中毒性のある鎮痛剤の代わりになることを期待して、カンナビノイド鎮痛剤を研究している

 

OPB FMは著者の一人スーザン・イングラムに、げっ歯類に対する研究について聞きました。科学者は、哺乳類に元々備わっているエンドカンナビノイドの作用や、エンドカンナビノイドがどのように慢性痛を緩和するか、について調べました。

 

エンドカンナビノイドとは体内で生成される分子で、多くの重要な機能を調節する脳と身体の間になる伝達システムを形成しています。エンドカンナビノイドとその相互作用する経路がシステムを形成しています。これらが相互作用する手段について、研究者はまだ理解しはじめたばかりです。気分、毛記憶、睡眠、食欲、痛みの調節は全て、エンドカンナビノイドシステムに影響を受けています。

 

エンドカンナビノイドシステム

 

最も一般的なカンナビノイド受容体はCB1およびCB2受容体です。CB1受容体は1988年に、CB2受容体は1993年に発見されました。CB1受容体は身体中に分布する一方で、CB2受容体はリンパおよび免疫系に限定されると考えられています。2つの受容体は、痛みや炎症の抑制プロセスにおける重要な仲介媒体だと考えられています。

 

エンドカンナビノイドと痛み

 

エンドカンナビノイドシステムは疼痛抑制に関わっています。THCによるドーパミン阻害作用もまた鎮痛効果の一因である可能性がある、と科学者は考えています。

 

エンドカンナビノイド欠乏は難治性となる特定の疾患を引き起こしうることが仮定されています。たとえば、偏頭痛患者はアナンドアミド(至福分子)量が低下しています。

 

研究のなかでイングラムは、依存症に関連しているCBD受容体およびTHCの活性が低下し、CB2受容体の活性は増加したため、痛みが軽減されたことを発見した、と述べています。また、 大麻はCB1受容体とCB2受容体を同じように活性化する、とイングラムは話しています。

 

この研究は、中毒を引き起こさない効果的な鎮痛をもたらす、新しい合成製剤を開発する可能性を裏付けるものだ、とイングラムは言います。

 

オピオイド中毒

 

アメリカ国民の約1/3がなんらかの時期に慢性痛に苦しむ一方で、痛みの抑制のために使用されるオピオイド系薬は非常に中毒性が高いことが分かりました。これが結果として、オピオイドの蔓延、過剰摂取死、ヘロイン中毒の急増をもたらしました。

 

オピオイドへの耐性がついたらヘロインへ

 

鎮痛剤や処方薬に耐性ができてしまった人は時に、次回の処方までに薬を使い切ってしまいます。離脱症状と元々ある痛みに苦しむ人々は、代替策を求めてストリートへと駆り立てられます。結果的に、痛みの解決策はヘロインとなることが多いです。なぜならヘロインは、「ブラックマーケット」の鎮痛剤よりも安価だからです。

 

カンナビノイド鎮痛が効果的となる可能性

 

カンナビノイドによる鎮痛はオピオイド蔓延への対策となれるかもしれません。大麻によって命を落とした人はいないので、オピオイドよりも安全な代替薬となるでしょう。他の研究でも、医療大麻計画を持つ州ではオピオイドの使用が減ったことが報告されていますから、大麻は未来の鎮痛剤となるのかもしれません。

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