CBD:精神を活性化させない医療大麻

精神を活性化させずに医療大麻を使用する方法は本当にあるのでしょうか?それがあるのです!CBDがどのように作用するのか詳しく見てみましょう。

大麻草には80以上のカンナビノイドが含まれています。全ての科学者がこの数字に納得しているわけではありません。100かそれ以上ある、という科学者もいます。なぜなら、大麻に関する研究は非常に制限されていて、スケジュールI薬物である大麻は医療価値が無いと「公式には」考えられているからです。

ザ・ワシントン・ポスト紙が、穏やかで微細なCBDの力について調べました。最も有名で、おそらく悪名高いカンナビノイドは、恍惚効果または精神活性化で知られるTHC(デルタ9-テトラヒドロカンナビノール)でしょう。人々はTHCを求めて、大麻を娯楽用薬物として使用しているのです。しかしTHCは数多のカンナビノイドのうちのたった一つです。その全てに精神活性特性があるわけではありません。

THCほど有名ではないCBD

CBDまたはカンナビジオールは、80以上あるカンナビノイドの中で2番目に知られています。これまでCBDは、人体において生物学的に不活性であると考えられていました。今、臨床試験や多くの医学研究においては、CBDは最も有望な医療カンナビノイドでると結論付けされています。

CBDはてんかん治療に非常に有効であることを証拠が示しています。科学者は現在、その他数多くの潜在的用途を調べています。ここでは、関節炎、心疾患、がんなど炎症によって引き起こされる病気について考慮すべきです。

CBDは THCを中和する

THCは痛み、食欲減退、がんおよびHIV患者における衰弱、吐き気、その他数多くの病状の治療に使用されています。一般的に大麻育種家は、CBDとTHCを逆の量で含む大麻草またはハイブリッド種を栽培しています。

言い換えれば、CBDを豊富に含む株はTHCを低濃度含み、THCが豊富な株はCBD濃度が低いのです。さらに、CBDはTHCの精神活性効果を自然に中和します。したがって、娯楽用大麻を栽培するなら、可能な限りCBDを少なくするのがよいでしょう。CBDは気分を落ち着かせるからです。

現在、大麻研究の先駆者であるメコーラム教授のような研究者は、大麻に含まれる化合物は相乗的に作用すると主張しています。カンナビノイドが相互作用することを「アントラージュ効果」とメコーラム教授は呼んでいます。この理論は、一つのカンナビノイドだけを抽出したものと、大麻に含まれる全ての化合物を含むものは同じようには作用しないことを意味します。

CBDは精神活性化させない

CBDは、使用者の精神を活性化させないので、単体としても非常に魅力的な化合物です。患者の多くはTHCの恍惚的な効果を避けたいと考えています。CBDは精神活性的ではないという事実は、大麻にまつわる汚名や政治、法的問題の一部を回避することを可能にします。

てんかんを患う子供たちのためのCBD

ザ・ワシントン・ポスト紙は、子供の深刻なてんかんに関するCBDを研究するニューヨーク大学の神経学者オリン・デヴィンスキーにも話を聞きました。

デヴィンスキーは、CBDによって人生が変わるような効果を体験した患者の体験談を紹介しました。ジャクソン・レイデンは8歳になるまで、普通の健康的な少年でした。8歳になったとき、発作が起こるようになりました。時間が経つにつれ、発作は酷くなり、その後2年間しょっちゅう病院に運び込まれるようになりました。

20人以上の医師と複数の効果のない薬を経て、ジャクソンは初めてのCBDを摂取しました。ジャクソンの両親は、1ヶ月に約1回の軽度なエピソードまで発作が減ったことに驚きました。それまでジャクソンは、毎月200回の深刻な発作を起こしていました。今、ジャクソンは普通の生活を送れるようになり、自転車に乗ったり、家族とハイキングに行ったりしています。

CBDが他にどんな効果を示すのか知りたい

世界中の人々がCBD医療大麻について話しています。CBDがTHCのようにさまざまな効果を持つことを示す事例証拠が数多く存在します。今、人々は、科学的証拠が得られるようにさらなる研究の実施を求めており、多くの研究が実行中です。CBDは今世紀の魔法の薬となるでしょうか?