イスラエルが世界初のCBDオイルと自閉症に関する臨床試験を実施

イスラエルは大麻研究の先駆者です。CBDオイルが自閉症に対して有益な効果をもたらすという十分な事例証拠から、その事実を究明するために世界初の科学研究が実施されることになりました。USAトゥデイほか多くのメディアがこのニュースを報道しました。

イスラエルは1992年に医療大麻の使用を認めた最初の国々の一つです。またカナダ、オランダに並んで、政府主催の医療大麻プログラムを持つ3ヶ国の一つでもあります。

なぜイスラエルの研究がアメリカにとって必須なのか

多くの法的規制を克服しなければならないアメリカと比べて、大麻研究はイスラエル法の元でずっと簡単に行われています。アメリカ疾病対策センターによると、68人に1人が自閉症に罹患しており、その数はますます増加しているようです。

自閉症は消耗性疾患です。その症状には、強迫的および反復的行動を伴うコミュニケーションおよび社会能力障害があり、自傷行為が起こることも多いです。自閉症は通常幼年期または小児期早期から表れます。

FDA(食品医薬品局)に認可された唯一の自閉症薬は抗精神病薬ですが、これらの薬は子供たちをゾンビのようにしてしまい、不快な副作用があります。

てんかん研究が自閉症における行動改善に言及

研究を指揮する小児神経科医アディ・アランは、ほぼ全被験者が抗精神病薬に対して否定的な反応を示したと言います。多くの両親が、自閉症の子供に大麻を処方してもらいたい、とアランにアプローチしてきました。最初は事例証拠を支持するデータが欠如しているという理由で、断りました。

しかし1年前、イスラエルで行われた研究が、大麻が発作を劇的に軽減させ、てんかんの症状を改善させたことを示唆しました。また臨床試験に参加した自閉症も併発している子供の行動も改善したことが言及されていました。

自閉症のためのCBDオイル:イスラエルの医師が先導

観察研究において70人の自閉症患者が良好な結果を得たのを見たアランは、臨床実験をやる時期がきたと決意しました。臨床試験の承認を得るのには6ヶ月かかりました。参加者は、2種の異なる大麻オイル調合のうち一つ、またはプラセボを受け取ります。大麻オイルはTHCをほんの微量しか含まないので、精神活性作用を持ちません。

現在イスラエルでは110以上の大麻臨床試験が実行中です。これはどこの国よりも多い数字だ、と保健省医療大麻課の指導医マイケル・ドール医師は言います。

アメリカでの研究は妨害されている

ハーバードで研さんを積んだ医師アラン・シャックルフォードは、アメリカで医療大麻の臨床試験の承認を得るために何年も挑戦しましたが、はねのけられるばかりでした。明らかに利益があるものを研究する方が道理にかなっていた、と言います。彼の同僚は、心的外傷後ストレス障害に対する大麻治療を研究するためアメリカ当局から承認を得るのに7年かかりました。

世界をリードする研究

イスラエルは潜在的な治療法としての大麻に関する研究において世界をリードしている、とシャックルフォードは言います。彼は最近イスラエルで、医療大麻の研究を実施する企業を設立しました。アメリカは大麻研究向けに決定している1億4000万ドルを費用のうち、1億1000万ドルは依存症、離脱症状および乱用に関する研究に使用されています。

アランは自閉症に対する治療法としての大麻に関する時期尚早な結論付けに対して慎重ですが、多くの子供たちに大きな改善が見られたと話しています。一部の子供は自傷をやめ、癇癪を起こさなくなりました。また一部はよりコミュニケーションが取れるようになり、学校生活に戻った子供もいます。

研究に大麻オイルを提供した企業のCEOタミール・ゲドは、自閉症にCBDオイルがいいという話を聞いたことがあったと言います。一人の母親が、自閉症の息子がCBDオイルを摂り始めてから、おしゃべりが止まらないのだ、と伝えてきました。その12歳の男の子はそれまで一度話をしたことがありませんでした。

自閉症に対して本物のCBDオイルを使用する現実的な科学研究が、CBDが自閉症の子供たちに役立つことができるのか最終的に教えてくれるでしょう。それは、自閉症の子供を持つ数万人の両親たちが待ち望んでいた答えなのです。