CBDオイルを郵送するのは合法なの?

ご存知の方が多いように、大麻は規制薬物法のもと連邦政府によって違法とされています。
これは、いかなる形状の大麻でも、州境を超えて配送することは不正取引の重罪となることを意味します。
大麻を郵送することも例外ではなく、初犯でも最大5年間の実刑判決を受けることがあります。

しかし最近は、コロラド州に住んでいようとケンタッキー州に住んでいようと、州境を超えてCBDオイルを郵送すると謳う広告がどんどん増えています。
大麻が違法である州に住んでいる人にとって、インターネットでCBDオイルを注文し、家まで配送してもらえるのは天からの恵みのように見えるかもしれませんが、そこで購入している製品について慎重になってください。

カンナビス・サティバ・Lは複数の異なる品種を持ちます。
私たちが通常、産業ヘンプと呼ぶ精神作用しない大麻種は、ほとんどTHCを含まず、CBDが含まれています。

産業ヘンプはデルタ-9テトラヒドロカンナビノールを0.3%以下しか含まないので、輸入や州境を越えての配送が合法で、伝説的なCBDオイルを含むさまざまな製品に合法的に加工することができます。

ヘンプは非常に有益で万能な植物ですが、ヘンプからCBDオイルを生成するのは言うほど簡単ではありません。

企業は、市場で販売するのに十分なCBDを抽出するために、刺激の強い化学薬品を使い、大量の産業ヘンプを加工しています。
ヘンプシードオイルには冷却圧搾技術が使われていますが、大麻の種子や茎から作るCBDの生成には有効ではありません。

CBDオイル製品の流行に関して最も厄介な側面は、品質管理の欠如です。
忠実に守るべき連邦ガイドラインまたは基準が無いため、これらの製品には消費者の知らないところで汚染物質や重金属、農薬を含む可能性があり、また企業による説明義務もありません。

製品に関する検査規則が無いと、オイルに実際どれほどのCBDが含まれているのか、ラベルは正確か、抽出過程による残留化学物質が含まれ無いか、などを知ることも不可能です。

食品医薬品局も2015年に、有効性や薬効に関して虚偽の主張をしたとしてこれらの企業に対して警告を出しました。
警告状には次のように書かれていました。
「貴社の製品は一般的に安全・有効的であると認められません。さらに貴社の製品は、自己診断ならびに医師ではない個人による治療をするのに適していない疾患に対して勧められています」

夢のように思えたかもしれませんが、インチキ製品である可能性もあるので注意してください。

ヘンプからできたCBDオイルが連邦政府の元で合法かどうか、に関する疑問は昨年12月まで不明瞭なままでした。
昨年12月、麻薬取締局(DEA)は「大麻抽出物に関する新薬物法の制定」とする新法を発表しました。
この新法ではカンナビジオールの合法性に関する全ての疑問が取り除かれましたが、戦いはまだ終わっていません。

最近、ヘンプ産業協会はRMHホールディングス社、センチュリア・ナチュラル・フード社とともに法律に異議を訴え、この法律は無作為で違憲であるという理由で最終規則の見直しを連邦裁判所に求めました。
2017年4 月3日に提訴された弁論趣意書は、規制薬物法によって新たに違法とされた薬物の分類に関して、DEAが基準プロトコルに従って行動することを怠ったと訴えました。

DEAは6月に訴訟の却下を求めると反応しましたが、裁判所はまだ判決を下していません。

過去5年間、ヘンプ産業は急成長し、2016年には6億8800万ドルを売り上げる巨大産業になりました。
これも主にヘンプからできるCBDオイルの生産と人気によるものです。
この訴訟に負けると、アメリカのヘンプ産業に対する大きな打撃となるでしょう。

ヘンプから作られるCBDオイルが合法かどうかはまだはっきりしない中では、ヘンプからできたCBDオイルを購入すべきかどうか決めることの方が適切な疑問です。
そのため、潜在的な消費者は購入を決める前に時間をかけてこの問題を考えるべきでしょう。