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カンナビジオール(CBD)とがんの関係性

      2017/08/09

カンナビジオール(CBD)とがん

がんは、細胞の制御不能な増殖によって引き起こされる疾患です。
損傷した細胞が、制御不能に分裂して腫瘍と呼ばれる組織の塊を形成したり、あるいは、正常な血液の機能を失ったりすることで、体に害を与えます。

今日の私たちの世界では、がんの影響は計り知れません。
世界中で、毎年約8万人ががんで死亡しています。
がんには、100種以上の異なる種類があり、エイズで死亡する人の2倍以上の人数が、がんで死亡しており、がんによる死亡者数は2030年までに約80%増加すると推測されています。

がんのそのものがすでに戦いですが、化学療法のように、がんを排除するための方法が、がんとの闘いを厳しいものにさせることもあります。
私たちは、化学療法が急成長しているがん細胞を殺すための最速の方法であることを知っていますが、化学療法のための薬は体を通って移動するので、それらが、正常で、健康な細胞に影響を与え、深刻な副作用がおこります。

どのようにCBDががんに影響するか

カンナビジオール(CBD)は、異なるタイプの腫瘍細胞において、顕著なプロアポトーシス(細胞死に至る)やオートファジー(体内の細胞の破壊)を誘発することが示されています。
CBDはまた、in vivo(生体内)での固形腫瘍の腫瘍退行効果と同様に、子宮頸部、肺および乳房のがん細胞の抗浸潤特性にも影響を与えていることが証明されています。

腫瘍への影響とは別に、最近、CBDが、がん性疼痛を緩和し、吐き気や嘔吐などのような化学療法に関連する重度の反応を減少さることが示されています。
CBDはまた、食欲を刺激するのに役立ち、化学療法の影響で苦しむ人々の食物摂取を調節する助けにもなっています。

抗腫瘍作用について、カンナビノイドがガン抑制作用を発揮する仕組みは、前臨床試験の知見によると、細胞死誘導、細胞増殖の抑制、腫瘍の血管新生および移転の抑制など様々です。
カンナビノイドは、腫瘍細胞を死滅させるが、非形質転換細胞には影響を及ぼさず、その細胞死を防ぐ可能性があります。
これらの化合物は、培養液中の神経膠腫(こうしゅ)細胞の細胞死を誘発し、マウスとラットの神経膠腫腫瘍の退化を促すことがわかっています。
カンナビノイドは、星状膠および希突起神経膠系統の正常な膠細胞を、CB1受容体を媒介とした細胞死から保護します。

脳腫瘍、乳ガン、肺ガン、前立腺ガン、血液ガン(リンパ腫、白血病)、口腔ガンの研究においては、アメリカ国立がん研究所(NCI)の2014年末のレビューでは、カンナビノイドを利用したヒト臨床実験はほとんどなく、エビデンスがないとういう評価がありました。
ガン増殖のメカニズムは複雑であり、通常の抗腫瘍作用がある複数の薬剤および手法での組み合わせ治療が試みられます。
今後の研究で効果が明らかになれば、カンナビノイドは、副作用が少ない利点があるため、既存の薬剤との併用による相乗効果が期待できるでしょう。

CBDとがん研究

複雑ながんの作用とその治療プロセスの簡易化に対する、CBDの有効性を支持する研究の一部をご紹介します。

論文1
カンナビノイド:抗がん剤の可能性
Guzmán M1
Nat Rev Cancer. 2003 Oct;3(10):745-55.
*麻(Cannabis sativa)の活性成分およびその誘導体であるカンナビノイドは、がん患者における吐き気、嘔吐、痛みを防止することによって食欲を刺激し、がんに対する緩和的効果を発揮します。
さらに、これらの化合物は、培養系および動物モデルにおいて、主要な細胞シグナル伝達経路を調節することで、腫瘍細胞の増殖を阻害することが示されています。
カンナビノイドは、通常、良好な耐容性を示し、従来の化学療法でみられる一般的な毒性効果を生じません。
そのため、カンナビノイドは、新しい抗がん治療法を開発するために使用することができるでしょうか?

論文2
向精神作用を持たないカンナビノイドであるカンナビジオールのヒト神経膠腫細胞株における抗腫瘍効果
Massi P1, Vaccani A, Ceruti S, Colombo A, Abbracchio MP, Parolaro D.
J Pharmacol Exp Ther. 2004 Mar;308(3):838-45. Epub 2003 Nov 14.

*近年、カンナビノイド(CBS)が抗腫瘍特性を有することが示されています。
カンナビノイド化合物の精神活性が、その薬物としての使用を制限しているため、我々は、非精神カンナビノイド化合物であるカンナビジオール(CBD)の、in vitroでのU87およびU373ヒトグリオーマ細胞株に対する抗増殖能力を評価するために本研究を行いました。

培養培地へのCBDの添加は、CBD曝露24時間後には、神経膠腫細胞におけるミトコンドリアの酸化的代謝[3-(4,5-ジメチル-2-チアゾリル)-2,5-ジフェニル2Hテトラゾリウムブロミド試験]および生存率を、濃度依存的に劇的に低下させました。

CB2受容体アンタゴニストであるN – [[2.2,1]ビシクロ(1S)-endo-1,3,3-トリメチルヘプタン-2-イル] -5-(4-クロロ-3-メチルフェニル)-1-(4-メチルベンジル) – ピラゾール-3-カルボキサミド(SR144528; SR2)およびα-トコフェロールにより、CBDの抗増殖効果が部分的に抑制されました。

対照的に、CB1カンナビノイド受容体アンタゴニストN-(ピペリジン-1-イル)-5-(4-クロロフェニル)-1-(2,4-ジクロロフェニル)-4-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド塩酸塩(SR141716; SR1)、カプサゼピン(バニロイド受容体拮抗薬)、セラミドの生成の阻害剤、または百日咳毒素は、CBDの効果を打ち消しませんでした。

我々はまた、初めて、CBDの抗増殖効果が、細胞蛍光分析および一本鎖DNAの染色によって決定されるように、アポトーシスの誘導に相関しており、これは、カンナビノイド拮抗薬によって回復しないことを示ました。

最後に、ヌードマウスに0.5ミリグラム/マウスの用量で皮下投与したCBDは、皮下に移植されたU87ヒト神経膠腫細胞の成長を、有意に抑制しました。

結論として、望ましくない向精神性の副作用を持たない、カンナビノイドを用いた神経疾患の治療戦略は、他のカンナビノイド分子および/または他の化学療法剤や放射線治療との相乗効果を考慮すると、がん治療においてもCBDが治療に有効な化合物であることを示しています。
CBDの効果の基礎となる正確な機構はまだ明らかではありませんが、この論文の結果は、向精神作用を持たない、抗腫瘍剤として有望なCBDの利用可能性について示唆しています。

論文3
がんにおける治療薬としてのカンナビノイド:現状と今後の影響
Chakravarti B1, Ravi J2, Ganju RK3.
Oncotarget. 2014 Aug 15;5(15):5852-72.

*カンナビノイドの薬理学的な重要性は、数年前から研究されてきました。
カンナビノイドは、(a)麻植物の活性化合物、(b)内因性カンナビノイド、(c)合成カンナビノイドで構成されます。

カンナビノイドは臨床的には抗鎮痛的効果のために使用されていますが、最近の研究により、抗がん剤としての有望な可能性が開かれています。
カンナビノイドは、異なるがんモデルにおけるin vitroならびにin vivoの実験で、抗増殖および抗血管新生作用を有することが示されています。
カンナビノイドは、細胞生存、浸潤、血管形成、転移等に関与する重要な細胞シグナル伝達経路を調節します。
ほとんどのカンナビノイドによって活性化されるCB1及びCB2の2つのカンナビノイド受容体について焦点があてられています。

このレビュー記事では、私たちは、様々な癌のタイプに対して、成長、転移、エネルギー代謝、免疫環境、幹細胞性に関する、幅広いカンナビノイドの受容体依存性および受容体非依存性の機能的役割に焦点を当て、新しい治療機会の可能性の模索において将来の展望に焦点を当てています。

論文4
ヒト乳がんに対するカンナビジオールの影響に重点を置いた、植物カンナビノイドの抗腫瘍活性
Ligresti A1, Moriello AS, Starowicz K, Matias I, Pisanti S, De Petrocellis L, Laezza C, Portella G, Bifulco M, Di Marzo V.
J Pharmacol Exp Ther. 2006 Sep;318(3):1375-87. Epub 2006 May 25.

*デルタ(9) – テトラヒドロカンナビノール(THC)は、種々の癌細胞タイプに対する抗腫瘍効果を発揮するが、化学療法におけるその使用は、その精神活動によって制限されます。
この研究では、カンナビジオール、カンナビゲロール、カンナビクロメン、カンナビジオール酸及びTHC酸のような、植物カンナビノイドの抗腫瘍活性を調査し、また、大麻抽出物(カンナビノイドまたはTHCのいずれかに富んでいます)を用いることで、純粋なカンナビノイドと比べて何らかの有利な点があるかどうかを評価しました。

腫瘍細胞株のパネルで得られた結果は、明らかに、試験した5種類の天然化合物のカンナビジオールは癌細胞増殖の最も強力な阻害剤であることを示しています。
カンナビジオールに富む抽出物は、カンナビジオールと同等の効力を示し、カンナビゲロールおよびカンナビクロメンがそれに続きました。

カンナビジオール及びカンナビジオールに富む抽出物はともに、ヒトMDA-MB-231乳癌を皮下注射された胸腺欠損マウスまたはラットVK-RASを形質転換された甲状腺上皮細胞から得られた異種移植腫瘍の成長を阻害し、MDA-MB-231細胞の注射により誘導された肺転移を減少させました。

細胞や分子の活性のメカニズムの可能性に関するいくつかの実験から判断すると、測定した細胞株においては、カンナビジオールは独自の作用機構を欠いていることを示唆しています。

しかし、少なくとも、MDA-MB-231細胞においては、我々の実験はカンナビジオールの効果は、アポトーシスを誘導する能力に起因していることを示しています。
我々のデータは、癌の治療の可能性のためのカンナビジオールとカンナビジオールに富む抽出物に関する更なるテストを支持しています。

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