ギリシャが医療大麻を合法化

ヨーロッパEU加盟国のギリシャで医療大麻が解禁されることが政府広報機関の発表によって明確になった。

ギリシャ政府広報機関のGreek Government Gazetteによると、ツィプラス総理大臣は記者会見で
「これより我が国は新しい1ページを刻む。ギリシャは必要に応じた医療大麻の処方を合法とする国の仲間入りを果たすのです」
と明言しました。

これによってギリシャはチェコ共和国、フィンランド、オランダ、ポルトガル、スペインに続きヨーロッパで6ヶ国目の医療大麻合法化国となる。
医療大麻の栽培や流通に関する規制などについては今後詰めていく段階であるとのこと。

ヨーロッパ諸国はオランダをはじめとし医療大麻解禁する動きがアメリカより格段に早かった経緯があるのだが、それでも今回のギリシャ解禁を合わせてもで6ヶ国目なのが意外であるという印象を受けている。

なぜ医療大麻が解禁され続けるのか?

日本では医療大麻が解禁されるとは現状思っていないが、(されるべきものだとは思っている)世界では医療大麻は疾患の緩和に使用されていたのだ。

大麻(マリファナ)は皆さんも知っての通り、体内吸収するとハイになる成分が活発に効果として現れる。

この成分はデルタ9-テトラヒドロカンナビノール通称THCと呼ばれ、いわゆるハイにさせる=酩酊状態にする大元のカンナビノイド成分である。

この酩酊状態に陥らせると危惧されているTHC成分だが、皆さんが想像している以上に酒乱のように酩酊することはないと考えられている。

当然、お酒と同じでバカみたいに摂取したら当然酩酊状態になるようだが。。

しかし、疾患を患っている方は緩和や改善を目的として摂取しているため、大麻(マリファナ)を処方されてバカすか摂取する訳がないのだ。(当然、1日に摂取する目安は決まっている)

当初は医療大麻は疾患の緩和に使用されていたのだが、疾患によっては完治させるまでの効果があることがわかっている。

その代表的な疾患は癌や難治性てんかんなどが挙げられる。

大麻、ましてはマリファナ吸って癌が治ったなんて信じられない!という日本人は圧倒的に多いだろうが嘘をついているわけではないのだ。

代表的な人物はリックシンプソン氏というアメリカ人が自らが患った皮膚癌を完治させるために大麻オイルを自分で独自に配合し、皮膚に塗るなどの処置をした結果、癌細胞が完全になくなったのだ。

これによりリックシンプソン氏はボランティアの一環として自らの大麻オイルを癌や疾患に苦しむ方に無料で配布しているのだ。

これによりアメリカの医療大麻解禁という動きは一層勢いを増し、今では半数程度の州で医療大麻が解禁されたのである。
こうした歴史的な出来事が国民を動かし、人道的な権利を勝ち取ったという物語なのです。

同じような動きがヨーロッパ各国でも行われており、今回のようにギリシャが医療大麻解禁に踏み切ったのである。

当然、ギリシャは財政難で破綻した経緯を振り返ると国益や税収などを医療大麻に期待しているとう動きも当然あると思うが、人道的な処置が行えるというの素直にいい事だと思う。