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スイスの合法マリフアナ、たばこ同様の課税・警告表示で売上増

      2017/08/08

【5月15日 AFP】60代前半の白髪の女性が、さまざまなマリフアナが載った皿を優雅に鼻に寄せ、そのにおいを慎重にかいだ。女性は「健康に問題がある人へのおすすめはどれですか?」と尋ねた。

 スイス西部のマリフアナ販売店「ドクター・グリーン(DrGreen)」。
共同創業者のポール・モノ(Paul Monot)さんが店番をする店内には、鮮やかな緑色の大麻草が描かれた宣伝ポスターが貼られていた。

 スイスではマリフアナを堂々と販売する店が全土で増えている。
完全に合法だ。
ただし難点がある。
このマリフアナを使ってもハイにはなれないことだ。

 アルプス(Alps)山脈を有する富裕国スイスでは2011年以来、使用者の気分を高揚させる成分、テトラヒドロカンナビノール(THC)の含有量が1%以下のマリフアナが合法的に販売・消費されている。
ほとんどの欧州諸国がTHC含有量の上限を0.2%としているのとは対照的だ。
交配種の大麻草のTHC含有量を安定して0.2%以下に抑えることは不可能なことが判明しているので、他の欧州諸国はマリフアナの販売を全面的に禁止しているのに等しい。

 一方、スイスは特に別の活性成分カンナビジオール(CBD)を有効活用することを目的に、麻薬用ではない大麻草の大規模栽培実現に意欲的だ。
CBDは化粧品からペットフードまでさまざまな商品で使われており、潜在的な健康効果を評価する声も高まっている。

■課税と警告表示で合法性を明確化

 スイスメディアによると、同国での合法的なマリフアナの売り上げは現在、年間約1億スイスフラン(約112億円)に上るという。

 2月に保健当局がTHC含有量の少ないマリフアナに対し、タバコと同様に税金を課し健康警告表示も義務付けたことで、合法マリフアナの位置付けが明確となり、これ以降売り上げが急増した。

 ジュネーブ(Geneva)に住むアジザさん(37)は、自宅近くの店が合法マリフアナを販売していることについ数週間前に気付いた。
「この製品はいいわね」。
それまで好んで吸っていた非合法製品のTHC含有量が増えていることにちょうど懸念を募らせていた。
「この大麻は前のと同じくらいリラックスできるけど、ハイにならないから、色々なことを片づけたり子どもたちと遊んだりできるの」

 モノさんが店で販売するマリフアナをまとめて仕入れているスイス北部の生産業者「カナスイス(KannaSwiss)」でも売り上げが爆発的に増加している。

 つい最近カナダがウルグアイに続いて世界で2番目に嗜好用マリフアナを完全合法化する法案を発表したが、カナスイスの共同創業者コルソ・セラ・ディ・カッサーノ(Corso Serra di Cassano)氏は、合法マリフアナにとって「スイスは一種のオアシスになりつつある」と言う。
カナスイスは屋外の畑、約1万平方メートルを所有している他、800平方メートルの屋内栽培場をまもなく3倍に拡大する計画だ。

 一方、「ドクター・グリーン」のモノさんは問題が起きることのないよう、時間をかけてマリフアナの使い方を顧客に説明しているという。
警察に疑われると、マリフアナのTHC含有量検査を要求され、1%を超えていた場合には違法となり罰金が課せられる。

 モノさんは客の男性に節度をもってマリフアナを吸い、レシートをなくさないようにアドバイスした。
さらにプラスチック容器のシールが破れていない限り、その中身の商品が合法なものだと保証されることも指摘した。

 こうしてマリフアナ・ビジネスは盛況だが、カナスイスのカッサーノ氏によると合法マリフアナに対する規制は「開拓時代のようなものだ」で、いまだ不十分だという。
厳格な規制がないと、品質の劣る商品や健康に有害な大麻草が市場に出回る可能性があり、また不誠実な販売業者が非合法マリフアナと自社製品を混ぜることもあり得ると懸念している。
「私たちは(このビジネスを)長く続けていきたい。だが不正を行ったり、マリフアナを丁寧に扱わなければ、それほど長く続かないと思う」とカッサーノ氏は語った。
(c)AFP/Nina LARSON

出典:(c)AFP/Nina LARSON

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